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長尾景仲 鎌倉府を主導した陰のフィクサー 中世武士選書

黒田基樹

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784864031608
ISBN 10 : 4864031606
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2015
Japan

Content Description

家宰として関東管領山内上杉氏を補佐した実力者。太田道真とともに「関東不双の案者」と称された景仲の動向をたどり、永享の乱から享徳の乱へといたる激動の時代を活写する。

目次 : 第1章 景仲の登場/ 第2章 景仲の台頭と永享の乱/ 第3章 景仲と結城合戦/ 第4章 山内上杉氏の家宰になる/ 第5章 昌賢(景仲)と江の島合戦/ 第6章 昌賢(景仲)と享徳の乱の勃発/ 第7章 昌賢(景仲)から景信へ

【著者紹介】
黒田基樹 : 1965年生まれ。早稲田大学教育学部卒。駒沢大学大学院博士後期課程満期退学。博士(日本史学、駒沢大学)。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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室町時代の長尾氏とは、どういう存在であっ...

投稿日:2021/02/23 (火)

室町時代の長尾氏とは、どういう存在であったのか? 山内上杉氏内部での位置づけと、そもそも家宰とは何ぞや?についても、詳しく書かれています。

Joe さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    享徳の乱時の山内上杉家の家宰・長尾景仲の評伝。残された史料の少なさから、景仲の行動を点で結ぶような構成であり、その人間的な部分までは見えないところ。外面的には戦いでの敗北も多く、軍事的に微妙な人なのだが、反面で関東の平和よりも「上杉家」の存続・拡大を常に選択しており家中の実力者になったのも納得(有能だけど理想家肌の主君・憲実とは対照的)。また戦乱が長引いた要因として、上杉方・成氏方それぞれの兵糧料所返還問題があり、お互いに与党勢力を引き付けておくためにも容易に歩み寄りができなかった点を指摘している。

  • BIN

    主に享徳の乱時に山内上杉氏の家宰であった実力者長尾景仲の評伝。長尾景仲自体の資料が少ないので人物像やらは不明点が多いながら、景仲をもとに戦国時代の幕開け前の関東の内乱である永享の乱〜享徳の乱までのことがよくわかる。上杉憲実が結構印象的でした。

  • mk

    前半部は鎌倉公方と関東管領の対立構図を説明する見取り図的な描写が主で、景仲本人の動きが取り上げられるのは第4章以降。戦時体制下の所領支配が兵粮料所の給付を軸に展開するなど、本書で取り上げられる史料解釈の下敷きになる考え方が解説されており、関東におけるひと足早い戦国時代の到来をイメージしやすい。結城合戦後の混沌とした情勢が公方-上杉氏の対立構図を中心にまとめられていることも初学者には助けになる。享徳の乱・応仁の乱以降のグチャグチャな全国情勢についても、いずれ概説書のレベルで「総説」が生まれてくることを期待。

  • キングトータス

    山内上杉家宰の長尾景仲(昌賢)を軸に永享の乱〜享徳の乱の過程が示される。景仲より関東管領上杉憲実(長棟)と鎌倉公方足利持氏・成氏親子の活躍が目立つ。幕府と鎌倉府の対立、鎌倉公方と関東管領の対立、憲実と景仲の対立が多重構造になっており複雑。憲実は幕府の力を利用し持氏と対立しつつも幕府の過度な介入を避けようとしたが、意図に反し持氏を自害に追い込んだ。新たな鎌倉公方となった成氏は関東管領を謀殺し上杉方と対立、敗北し古河に移る。さらに上杉方を支持する幕府が堀越公方を送り込むという状況。その後を書いた本に進みたい。

  • 吃逆堂

    いろんな論点を盛り込みながら、とっちらからずに一冊にまとめあげる。さすがだなあ。あちこちの問題に一石を投じてるもんだから、回収が大変だこりゃ。

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