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羽柴を名乗った人々

黒田基樹

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784047035997
ISBN 10 : 4047035998
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

羽柴(豊臣)秀吉の政権時代、有力大名の名字はすべて「羽柴」であった!関白・秀吉は、初参内の際に主要大名を侍従以上の公家成大名に任官、同時に羽柴名字を与えた。秀吉と姻戚関係にある大名、織田家出身・旧織田家臣の大名、さらには旧戦国大名の有力者までが、秀吉に服属後、相次いで羽柴名字を与えられた。これは何を意味しているのか。新しい武家の政治序列を創り出した、秀吉の野望と類い稀な政治手腕を描き出す。

目次 : 第1章 羽柴名字と公家成大名/ 第2章 秀吉の一門大名/ 第3章 秀吉の親類大名/ 第4章 織田家の人々/ 第5章 旧織田家臣の人々/ 第6章 旧戦国大名の人々/ 第7章 羽柴名字の消滅

【著者紹介】
黒田基樹 : 1965年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kokada_jnet

    秀吉一門・親類は当然だが。織田一族、織田旧臣、有力戦国大名と、異常に多くの大名が羽柴を名乗らされていることに驚く。公家の地位に上りながら羽柴をなのらなかった大名は、徳川家康、織田信雄、井伊直政の3名だけだったとのこと。

  • Willie the Wildcat

    52家74人!?本姓・本名字、そして公家成に垣間見る秀吉の全国統一戦略の一端。「3段階」も至極論理的。故に徳川幕府の時代となり消滅する羽柴姓。加えて、”差異”に込められた秀吉の思い。信雄、家康、そして直政。それぞれに異なる背景。中でも信雄。信長への不変の忠誠の証ではなかろうかと推察。興味深いのが旧戦国大名。ツワモノの懐柔の中に、統治。明治時代に統一された氏と名字。歴史だなぁ。著者の丹念な調査が紐解く1人1人の人間関係と政治的立ち位置は、改めて戦国時代の面白みを深めてくれる。

  • ようはん

    ある程度の地位にある大名は大体は羽柴を名乗っていた感じはあるが、その中では旧主の織田一門や織田系の大名が目立つ。とはいえ秀吉の純粋な一族の基盤はやはり弱いと感じる。

  • なつきネコ@執事もどき

    羽柴という名字に英雄達がどう受けいらたかが見える話。突然の権力者の秀吉。秀吉がどう取り入れていったがかわかる。しかし、関ヶ原以後も羽柴を名乗った人も多いからこそ効力があったのか。羽柴の名字を与えると同時に公家形化させる。同時という辺りに羽柴の権威を強化しようという意図が感じる。細川家が藤孝と忠興が別家扱いだったのは驚き。長宗我部盛親が羽柴土佐侍従の名乗り、土佐を失い大阪の陣で豊臣方に入ってる。真田もそうだけど元羽柴扱いなら、淀殿や豊臣家直臣がそれなりの扱いをしてもおかしくないから、その辺りも気になる。

  • スプリント

    羽柴であらずば人ではなし。と言わんばかりに羽柴姓が乱発されていたことがよくわかります。 羽柴は織田家の有力家臣である丹羽と柴田から一字ずつあやかって付けたという逸話が伝わっていますが、あやかり元の丹羽長秀の長男である長重は後に羽柴性を授けられたときどのように感じたんですかね。

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