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詩の作り方

黒田三郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784625623066
ISBN 10 : 4625623065
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2003
Japan

Content Description

詩人である筆者の体験から親しみやすく語られる詩との出会いの中に、「詩とは何か」を示しながら、詩の創作過程や具体的な実作方法をわかりやすく示す。“自分は詩に縁がない”と思っている人に贈る1冊。

【著者紹介】
黒田三郎 : 大正8年、広島県呉市に生まれる。昭和17年、東京大学経済学部卒業。日本現代詩人会会員。昭和55年1月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夜間飛行

    《詩が好きでしようがないのに、現代詩に親しみのもてない人》前書きに出てくるこの言葉は私にぴったり当てはまる。西洋では定型詩があって自由詩が出てきたらしいけど、日本では長歌短歌と口語自由詩との間に距離がある…というか、繋がりがあまり感じられない。この辺に日本の現代詩の近づきにくさがあるようだ。本書では筆者が若かった頃の詩との出会いを紹介している。感動した体験だけでなく、ぴんと来なかったり拒絶した(された)体験も書かれている。その率直さは決して狭さには結びつかず、むしろ詩の世界の広さを感じさせてくれるものだ。

  • パブロ

    この著者の詩集『小さなユリと』が私は狂おしいほど好き。特に収録されている「夕方の三十分」は、父と小さい娘の情景を優しいユーモアに包んで描いていて、私の心の中のベスト10入り。そんな著者がどのように日常を切り取り、言葉を紡いで詩にしているのか。この本は実践的な「作り方」というよりも、作品や詩論、現代詩の問題点を絡めながら,自ら言葉と格闘した変遷(それは戦後詩の歴史でもある)の記録である。「一篇の詩を読むときは、ただその一篇の詩に、全力をつくして向き合う」という著者。その人柄がそのままこの本になっている良書。

  • フリウリ

    全8章で構成されていますが、特に興味深い「実作にあたって」の章は、@行分けや行替え、A詩作と実生活、Bいい先輩いい仲間、C詩的形容と実感、D一人の私一億の私、E詩の多様性、F文字かことばか、からなります。詩作に対する自分自身の考え方、態度、方法論を省みたり、またわずかとはいえ、肯定される部分もあり、激励されているようでとてもハッピーだったのですが、肯定感に関しては、黒田さんの書く詩の方向性に、わたしの詩も近いからかな?(僭越ですが)、とも思いました。いい詩が書きたいなあ。国会図書館デジタル。8

  • shishi

    [A]詩の入門書に最適。結局、詩を読まなきゃわからない。

  • よしひろ

    詩を作りたいと思っている人向けの本のように思えるが、実際のところは、詩とはどのようなものであるのかということを、実作者の立場から誠実に書いてある本だ。詩は、あくまでも、読者がそれぞれ「私にとって」感じとり、考えるものであるというのが、黒田三郎の主張だ。また、詩というのは、何か特別なことを書くものではなく、日常の瞬間瞬間から生まれてくるものだということも、主張される。作品に無心に向き合うことが大切という、当たり前だが難しいことも書かれており、これは全ての芸術に通じると思う。

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