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人間に向いてない

黒澤いづみ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065117583
ISBN 10 : 4065117585
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan

Content Description

ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。不可解な病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた引きこもりの息子を持つ一人の母親がいた。あなたの子どもが虫になったら。それでも子どもを愛せますか?

【著者紹介】
黒澤いづみ : 福岡県出身。『人間に向いてない』で第57回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ウッディ

    息子の部屋のドアを開けると、グロテスクな虫のような生物がいた。ニートが突然、様々な動植物に姿を変える奇病、異形性変異症候群が広がった社会。カフカの「変身」を彷彿とさせる衝撃的な描写から始まり、引きこもりを生み出す親の接し方、どんな姿になっても子供に変わらぬ愛情を注げるかなど、親のあり方を考えさせられる物語でした。異形=人間としての死とする社会、引きこもりの息子を叱り見捨てる父親などドライな描写に背筋が寒くなりながらも、先が気になり頁をめくる手を止められず、最近読んだ本の中でインパクトはNo.1でした。

  • しんたろー

    黒澤いづみさん初読み。昔々に読んだカフカ『変身』を彷彿させる特異な設定ながら、現代の親子関係をテーマにした大真面目な内容に感じた。特に、母親の子供に与える影響力についてページが多く割かれているので、男の私には勉強になる事が多かった。とは言え、折角の面白い設定を活かし切れていないと感じたのも正直なところ…父親目線がステレオタイプな一例だけで、もっと男親の視点も描いて欲しかったし、脇役たちのその後が描かれていないのも残念。それでも「子供との関わり方」や「真の愛情」について考えさせられる意義ある作品だと思った。

  • utinopoti27

    「ひきこもり」が社会問題と認知されて久しい。本書はまさにこの問題を真正面から取り上げた意欲作です。ではなぜ作者は突飛な設定を持ち出したのか。異形の生物に形を変えた子どもは、社会的に死亡したものとみなされる。つまり、合法的に生殺与奪の権利を手にしたとしたら、親は、どう子どもと向き合うのか、重い覚悟を問うているのではないでしょうか。社会からは見放され、親からは疎んじられ、絶望から異形の虫になり果てた息子を目の当たりにした母親は、ようやく親としてなすべきことに気付くのですが・・。結局「人間に向いてない」のは誰?

  • fwhd8325

    現代の問題を暗示しているんだなと想いながら読んでいました。この設定を受け入れるかは、人それぞれなんでしょうが、難しい物語でした。ラストも、希望的な気持ちもありましたが、やはりと思う結末でした。問題提起していながら、一家族だけの問題にように感じてしまうことが、無理なように思いました。

  • うっちー

    親子関係は難しい。変異を用いた問題作

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