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大戦間期の日本陸軍 岩波現代文庫

黒沢文貴

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006004880
ISBN 10 : 4006004885
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第一次世界大戦が史上初の「総力戦」として戦われたことは日本陸軍に大きな衝撃を与えた。一方「大正デモクラシー」という思潮が国民のなかで高まりをみせるなか陸軍はどのような対応をせまられたのか。多くの史料を精査・分析して浮かび上がった日本陸軍の近代化構想の変遷。定評ある研究書の待望の文庫化。解説=吉田裕

【著者紹介】
黒沢文貴 : 1953年東京都生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。宮内庁書陵部編修課主任研究官を経て、東京女子大学現代教養学部教授。現在は東京女子大学名誉教授。日本近代史。著書『大戦間期の日本陸軍』(みすず書房、2000年。第30回吉田茂賞を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Hiroshi

    著者は1980年代から始まった防衛研究所戦史部から一般公開された旧陸海軍関係史料を本格的に分析に取り組んだ研究者。その成果が本書であり、解説者の吉田裕曰く戦後軍事史研究の古典として位置づけられると。本書は大正デモクラシー期の陸軍に焦点を当てて、そこでの構造的要因や内面的な動機づけが昭和ファシズム期にどの様に展開したのかを考察する。そこでキーになるのが第1次世界大戦の衝撃である。38式歩兵銃を主体とする日露戦争型装備の日本陸軍が、戦争の機械化と桁違いの兵力動員・生産力に直面して四流の軍隊に転落したのである。

  • masabi

    第一次世界大戦の教訓、社会の変化を受けて陸軍も変容を迫られた。総力戦体制構築のために政党との協調を志向した「1925年体制」が国際情勢の変化で瓦解すると、軍部の間接的な指導で政治勢力の多元化とセクショナリズムが現れる。近衛新体制運動などでセクショナリズムを超えようとするも、ついぞ強力なリーダーシップを発揮する政治家・軍人は登場しなかった。統帥権の独立により軍部の政治指導は制限され、明治憲法の規定した分権体制を超えられなかった。永田鉄山や石原莞爾といった構想を描いた人物が中央を離れ、残った構想に従っていく。

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