Books

排出権商人 角川文庫

黒木亮

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041000243
ISBN 10 : 4041000246
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2011
Japan

Content Description

大手エンジニアリング会社の地球環境室長・松川冴子は、排出権市場開拓のため世界各地を飛び回る。そこは国連、各国政府、企業、金融機関が利害をかけて激突する温暖化ビジネスの戦場だった。一方、同社の次期社長の座を狙う専務の仙波は収益目標達成のため粉飾決算に手を染め、それを嗅ぎつけたニューヨークのカラ売り屋「パンゲア」の北川が、猛然と株を売り浴びせる。知られざる排出権ビジネスの実態を徹底解明した衝撃作。

【著者紹介】
黒木亮 : 1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、航空機ファイナンスなど数多くの案件を手がける。2000年『トップ・レフト』で作家デビュー。英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ビジネス小説で著名な黒木亮さんの書かれた...

投稿日:2021/04/18 (日)

ビジネス小説で著名な黒木亮さんの書かれた小説です。排出権取引をめぐる国間や企業間の認識の差や、そこに絡む利害関係などが絡み合って、興味深い内容になっています。追体験できるような感覚に陥りますが、実務はより難解なものなのだろうとも感じました。

ai さん | 不明 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • しあん

    本当にすごいボリュームのある本で、内容も難解でなかなか読み進めませんでした。作者が作家になる前のプロフィールも凄くて、頭の良い人が書いた小説だなって感じでした。

  • 奈良 楓

    【良かった】2009年10月出版の加筆修正版。続編がでないだろうか? ・ エンジニアリング会社で排出権ビジネスに挑戦する女性室長が主人公。 ・カラ売り屋や野心的な常務などがいろいろからむ。 ・ 時代は震災前でまだ首都の電力会社がぶいぶいいっていたころの話。 ・ 欧米諸国の思惑や、中国企業とのビジネスなど、実際こんな感じだったのだろうと思える話。 ・ 女性室長のできる同期の思いもせぬ行く末。

  • ウルラニ

    黒木亮さんお得意のグローバル金融小説。排出権の勉強にはなったけど、他の作品に比べるとややのめり込めなかった。「空気を売る商人」という例えが、バブル的な性質を捉えて、言い得て妙。★★☆☆☆

  • makimakimasa

    中年キャリアウーマンが世界中を出張しまくって、同時並行でどんどんプロジェクトが動き出すのだが、ふとなぜ自分は余暇の時間にわざわざ人の商談に付き合わされてるんだろうという気持ちになる。本気のお仕事小説で、人間ドラマは薄味。部下の若手男性社員など、それなりに登場頻度高かったが、最後まで名前も与えられず…。でも北京事務所の東松さんや武さん、同期の小林さん、ペナン在住のご隠居インド商人まで、皆人柄も良く一緒に仕事したくなる人達だった。良い意味でリアルだが、難しい用語いっぱいで、頭空っぽで楽しめるエンタメではない。

  • Risa

    10年以上前の作品ですが、排出権ビジネスが各国政府の思惑にいかに左右されるかなどがわかり、勉強になる、読み応えのある作品でした。初めて環境クレジットの説明を受けた中国人の「まるで空から月餅がふってくるような話だ」という反応は、机上で計算された数値に価値をつけて売買している排出権ビジネスの本質をついているよなあ、と思いました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items