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掃除屋 プロレス始末伝 集英社文庫

黒木あるじ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087440041
ISBN 10 : 4087440044
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

依頼を受け、相手をリング上で制裁する「掃除屋」。ベテランレスラーのピューマ藤戸はそんな裏の顔を持つ。様々な事情を抱える依頼人から高額な報酬をせしめる背景には、リング禍で今なお意識が戻らない親友の存在があった。身体に爆弾を抱えた藤戸が、最後の対戦相手に選ぶのは―。プロレスファンなら感涙必至、そうでなくとも胸が熱くなる哀愁ただよう男の美学の物語。本当の強さが、ここにある。

【著者紹介】
黒木あるじ : 1976年青森県生まれ。東北芸術工科大学卒業。2009年『おまもり』で第7回ビーケーワン怪談大賞・佳作を受賞。同年『ささやき』で第1回『幽』怪談実話コンテストブンまわし賞を受賞、10年『怪談実話 震(ふるえ)』でデビュー。実話怪談の分野で活躍し、多大な支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みも

    5話の連作短編プロレス小説。50歳目前のベテランレスラー。憎まれ役で連戦連敗…という表向きの顔の裏に隠すのは、高額報酬で請け負う闇の始末人稼業。リング上で対象レスラーに巧妙な技を仕掛け、長期離脱か廃業へと追いやる。と言うと極悪非道に聞こえるが、本作はヒューマニズムに則した人間賛歌。始末される者、依頼する者、そして闇稼業を暴かんとする者、各々が信念を持ち懸命に生きる姿は眩しい。虚実混淆のプロレスの奥義を簡潔に語り、男気と哀愁の美学でリングを彩る。著者のプロレス愛が伝わる。更に加えて女医の奈良さん、魅力炸裂!

  • かずー

    プロレス好きなので読んでみた。ベテランレスラーのピューマ藤戸は、依頼を受け、リング上で相手に制裁を加える裏稼業をしている。もっとプロレスの試合を描いているのかと思ったが対戦のシーンは数な目で、残念だった。団体、選手、実況の名前は架空のものであるが実在のものに似ているのがプロレス好きには楽しめた。

  • R

    読むプロレスでもあるが、探偵もののようなテイストもあって面白い小説だった。悪辣なレスラーを事故に見せかけて始末するというと物騒な感じだが、あくまでも試合のアクシデントを装うというのがポイントで、その手法も面白かったが、動機や依頼者などの人間模様も多様で楽しかった。実際のプロレスがある種の虚構だと思っている自分には、少々疑問もあったけど、そういうことを考えず、こういう物語があると信じて読むと、より楽しめると思った。ほどよいコミカルさと、プロレス稼業の金にまつわる話がリアルで楽しい。

  • Shoji

    私はプロレスが大好きです。だからとても面白かったです。反面、プロレスのギミックを理解し得ない方には茶番かもしれません。物語のプロットもプロレスのギミックを存分に織り込んだ人情劇になっています。いぶし銀の主人公、中継アナウンサー、レフェリー、ドクター、レスラー仲間、登場人物がそれぞれいい仕事をします。プロレス・エンターテイメントを存分に味わいました。そう、プロレスはエンターテイメントなんです!

  • mr.lupin

    黒木あるじさん初読み。プロレスを題材にしていると言う事で、一体どう言った展開なのか興味津々で読了。依頼を受け、相手をリング上で制裁する「掃除屋」。ベテランのピューマ藤戸はそんな裏の顔を持つ。様々な事情を抱える依頼人から高額な報酬で請け負っている。思っていた以上に奥深く、また隠された人間模様や生きざまなど、プロレスファンじゃなくても楽しめる内容だった。☆☆☆★★

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