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奥羽怪談 鬼多國ノ怪 竹書房怪談文庫

黒木あるじ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784801931152
ISBN 10 : 4801931154
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

東北六県に所縁のある怪談作家が集った実話怪談集第二弾。港町にあった古本屋は地震の時に流され…「絆」(宮城県)、名物アイスの露店販売員が見た奇妙な車「時をかけるアイス」(秋田県)、赤面山のハイキング中に起きた怪異「山の音楽会」(福島県)、津軽錦絵の絵師が描いて欲しいと依頼されたのは…「神鎮」(青森県)、マタギが山の中で踏み入ってしまったとある場所「隠し沢」(岩手県)、鬼を歓待する風習がある家でのその後「鬼の宿」(山形県)など、人知を超えたモノたちが跋扈する土地の怪異の数々を収録。

目次 : 絆(小田イ輔)/ ものすごく死んだふり(小田イ輔)/ 某地区敬老会にて(小田イ輔)/ 給湯室の声(葛西俊和)/ 鈴がささやく(鷲羽大介)/ 山田の家(鷲羽大介)/ 鹿のいる町(鷲羽大介)/ 婆ちゃんの呪文(鶴乃大助)/ 時をかけるアイス(鷲羽大介)/ やさしいなまはげ(月の砂漠)〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    実話怪談集。東北を舞台のご当地怪談シリーズ最新作。今回も玉石混交なんだけど、上手い事その土地と怪異が絡み合った良い作品も多い。まあ舞台だけを東北に採った普遍的な怪談も多いんだけど。特に青森、岩手に土地と絡み合った怪談が多いような印象を受ける。青森はどちらかというと土地というより一族の因縁かな。「古釘」や「神鎮」はその最たるものだし。あと心に残るのはあの震災を違った一面から眺める鎮魂の賦「絆」。モノがモノだけに滑稽感もあるが、それ以上に喪失感が残る。何度か行った遠野舞台の作品もあるし、また訪ねたいなあ。

  • ネムコ

    格調高い実話怪談。作者が粒選りで、お話を通じて人の想いと営みが透けてみえて、しっとりと楽しい。【日本の夏は、やっぱり怪談 参加中】

  • 奈良 楓

    作家によって面白い/面白くないの落差が激しいです。黒木あるじさんの語る東北の怪談は安定の面白さでした。菊池菊千代さんの話が面白かったので、今後追いたいと思います。

  • 澤水月

    「隠し沢」の概念を浅学にして未知だったので、マタギの習慣や考え方と共に興味深く読んだ。黒木あるじに小田イ輔ら山形勢、面白いなああああああ。げばげば。また単著も読みたいな

  • 海星梨

    KU。この五月末の新作。前のよりは面白かった。東北弁が風情ある。あえていえば、それぞれの県の章の最後に、昔の文献からとったのがあるけど、これ、章の最初のがよくない? 昔こういうことがあって……そして今も……って感じる構成になるじゃん。なんで最後に持ってきてるんだろ? 実録怪談じゃないから面白さの度合いが常マイナスなんだから、構成として活かすしかないじゃん???

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