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幻のネズミ, 消えたy 性の進化の謎を追う 岩波科学ライブラリー

黒岩麻里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000297370
ISBN 10 : 4000297376
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

哺乳類のY染色体は退化する一方だ。そのうち、男はいなくなる!? 南の島のトゲネズミに、そのヒントがあるかもしれない。そのネズミたちは、Yがないのにオスがいる。Yがないなら、雌雄のDNAの差はどこに?あの方法もこの遺伝子も、ハズレ、ハズレ、またハズレ‥‥!立ちはだかる数々の壁を乗り越え、「Yなき性」の謎にせまる。

【著者紹介】
黒岩麻里 : 1973年京都市生まれ。2002年名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程修了。博士(農学)。2016年より北海道大学大学院理学研究院教授。小説家やジャーナリストに憧れる文系少女だったが、高校の授業で生物に目覚め、一念発起して理転。一浪を経て名古屋大学農学部へ入学。博士課程から北海道大学へ移り、トゲネズミと出会う。幼少期から生き物を飼うのが好きで、飼育した生物種数は100を超える。現在は北海道犬とサイベリアンのお世話で手一杯である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 道楽モン

    人類も何百年後にはオスが絶滅するかもしれないという噂が頭の隅に引っかかっていましたが、本書を読んで納得。そういうことだったのね。性差を決定するX・Yの染色体の組み合わせで、xy染色体ではないのにオスとして存在している奄美大島のネズミに出会い、性決定遺伝子は何なのかという謎に取り組んでいる北海道大学の研究者の著作。とんでもなく面白いです。研究自体も興味深いですが、研究の過程で様々な困難や障害を、知恵と人脈と執念で乗り越える研究者としての姿勢が素晴らしい。岩波科学ライブラリーの数々の名著の魅力はここです。

  • Go Extreme

    性の謎を解く Y染色体の消失 進化の多様性 遺伝子発現機構 常識の転覆 SRY遺伝子不在 オスの形成メカニズム SOX9遺伝子の役割 調節領域エンハンサー 性決定の進化 常染色体への転換 ヒトへの応用可能性 Y染色体の矮小化 ゲノム全長解析 科学的試行錯誤 DNA配列の移動 Y染色体の巨大化 生物進化の可塑性 性の多様性と自然 研究方法論の確立 保護と研究の両立 細胞培養技術の発展 生物現象の予測不可能性 絶滅危機種の価値 DNA融合による進化 性別再定義の意味 生物学的知見の深化 研究困難の克服と工夫

  • 乱読家 護る会支持!

    哺乳類のオスの性を決定するY染色体。 このY染色体を持たないのにオスがいる絶滅危惧種の日本の天然記念物トゲネズミ。 Y染色体の中にあるオスの生殖能力に影響する遺伝子。トゲネズミは、Y染色体が無くなる際に、これらの遺伝子がX染色体に移動した。

  • takao

    ふむ

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