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「y」の悲劇 男たちが直面するy染色体消滅の真実

黒岩麻里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784023323643
ISBN 10 : 4023323640
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan

Content Description

今も、カラダから刻一刻と“Y”が失われている―これは人類の危機!?「Y染色体消滅説」から「新しい性の概念」まで、近年注目される生物学の最新研究から、「男」の“弱さ”と“しぶとさ”に迫る。あなたの中にある概念を覆す、多様で柔軟な「性」の姿に出会う一冊。

目次 : 第1章 ヒトの性はどう決まるか―教科書と実際/ 第2章 Y染色体の消えゆく運命―現在進行形の見えざる恐怖/ 第3章 そもそも性って何?―素晴らしきその多様性/ 第4章 新しい性の概念―科学的に示される“バリエーション”/ 第5章 寿命の性差を検証する―なぜ男性は女性より短命なのか/ 第6章 性差か、個人差か―脳の男女差を考える

【著者紹介】
黒岩麻里 : 京都府生まれ。北海道大学大学院理学研究院生物科学部門教授。1997年、名古屋大学農学部卒業。2002年、同大学院生命農学研究科応用分子生命科学専攻にて博士号取得。日本学術振興会特別研究員、北海道大学先端科学技術共同研究センター講師、同大大学院理学研究院准教授を経て16年より現職。専門は生殖発生学・分子細胞遺伝学で、哺乳類、鳥類を対象に、性染色体の進化や性決定の分子メカニズムの解明を目指す。NHK「あさイチ」や「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」「又吉直樹のヘウレーカ!」などメディアにも出演し、「性決定」について最新の知見を一般向けに積極的に伝えている。受賞歴は、11年に「哺乳類および鳥類における染色体と性決定機構の進化研究」で第62回染色体学会賞、23年に北海道大学が次世代の女性教員を顕彰する桂田芳枝賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ta_chanko

    性のありようは驚くほど多様。単純に男(雄)か女(雌)かの二種類とは言えない。遺伝子上ではXXXやXXY、XOの個体も存在。その他、性転換する魚や雌雄同体の植物など、その種の生存にとって最適なかたちが現れているにすぎない。また、性差よりも個体差の方が大きく、一概に男(女)だから◯◯とは言えないことも分かった。ジェンダーやLGBTの問題が話題になる今日にタイムリーな一冊。

  • 駒場

    性染色体研究の第一人者による、「そもそも性染色体ってなに?」「Y染色体があると男になりペニスが生えるの?(必ずしもそうではない。転座によりYの性決定遺伝子をXが持つということもある)」「Y染色体っていつか消えるの?(その可能性が高い。対合と乗換の起こらない配列が消えることでどんどん短くなっていく)」「Y染色体がなくなったら男女の違いってなくなるの?人類は滅びるの?(多分そんなこともない。それより男性の精子数が減ってることのほうがやばい)」などの疑問にこたえてくれて面白い!が、難点がないこともない

  • ムーミンママ

    タイトルだけ見るとミステリーっぽいけど(笑) 生物学な作品。オス&メス決定条件とか。。いろいろ勉強になりました。

  • 乱読家 護る会支持!

    LGBTQを語る文脈では、人権尊重の文脈とご本人の主観的な「性自認、性指向」の話で終わることが多いのですが、僕は生物学的にはどうなんだろう?と不思議に思っていました。 性自認、性指向と遺伝子の関係は、まだ研究段階とのことですが、ヒト以外の生物で見ると、性は最も多様性をもっているようですね。 自然界の法則は、より多くの子孫を残すために進化(変異)し続けること。性の多様性も種の生き残りのための現象に過ぎません。 ホモサピエンスは、これからどんな進化をしていくのでしょうね。

  • ゆき

    Y染色体が退化してなくなるのでは?という衝撃の問。 人は滅ぶのか?Yの一部がX染色体に転座してYの役割を果たすのではないかという考察が刺激的でした。 へ!凄い。 性の分け方も16通りある生き物があったり?!性ってXとYだけでは語れないですよね。

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