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斑鳩王の慟哭 新装版 中公文庫

黒岩重吾

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122070592
ISBN 10 : 4122070597
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan

Content Description

博愛主義の理想が阻まれるなか、斑鳩宮の厩戸皇太子はしだいに厭世観を募らせていた。血の怨念から大王位に固執する推古女帝、権力欲にあふれる大臣の蘇我馬子。三者の死後、大王位をめぐる確執は、太子の子・山背大兄王と馬子の子・蝦夷に引き継がれる。やがて訪れる悲劇的結末までを描く歴史巨篇。

【著者紹介】
黒岩重吾 : 1924年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中に学徒動員で満州に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。復員後、証券会社などに勤務しながら、「近代説話」の同人として小説を執筆。60年『背徳のメス』で直木賞、80年『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞受賞。2003年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ちゃいろ子

    初黒岩さん。本来なら聖徳太子から読むべきなのだが。 私の中の厩戸王子は「日出処の天子」の印象があまりにも強く、また梅原猛さんの本だったり、「天智と天武」だったり、聖徳太子は実在しなかったのでは説だったり、、色々なイメージが先行してしまい、逆に若い頃の小説はハードルが高くて、こちらから読み始めてしまった。悲劇な結末はわかっていても、どういう流れでああなったのか、どう描かれるのかは興味津々。 推古女帝の妄執とも言える母への想い、骨肉の争いという言葉もあるけれど、血が繋がっているからこその憎しみが恐ろしかった→

  • ちえちゃん

    聖徳太子とその息子山背大兄王の物語。冒頭、登場人物の名前が読めない(キラキラネームかっ!)のと血縁関係がややこしく(何回家系図を見たか分からん)苦戦したが、物語が進むに連れ慣れてきて面白くなっていく。聖徳太子もやはり人間だったんだなぁ。うまくいかない事ばかり。偉大過ぎる父を持った山背大兄王は必死に誇示するが結局は破滅の道へ。なんだか気の毒になってくる。推古天皇と聖徳太子の母との憎しみ合いがスゴイ。怖〜。

  • まみこ

    3冊に渡り読んできた聖徳太子の最終巻。前作では政治の理想に燃えていた厩戸皇子は、政治の第一線を離れ斑鳩宮で失意の日々を送っていた、、、。推古女帝が怖すぎる!平成4年の丸山古墳の石室公開を受けて、黒岩重吾氏がイメージする推古女帝、、素晴らしいと思いました。石室公開から浮かび上がる彼女の権力と異常性。歴史的事実に添いながらも、あくまで小説家としてその行間を埋めていくという姿勢。素晴らしい作家さんですね。推古女帝と馬子の権力の陰で、結局は一生を皇太子として過ごした聖徳太子。晩年ますます仏教に傾倒していった彼は

  • ミッキーの父ちゃん

    聖徳太子とその一族の悲劇の物語。 和をもって尊しと言うのは、そう言わなければならない程、敵対関係が激しかったと言う事なのですね☺️

  • m

    山背大兄王は甘くて愚か。偉大な父と比べられ、嫉妬と尊敬、そして焦りがあって、それがどうにも人間的で。好きにはなれないけど嫌いにもなれない。 山背大兄王と蝦夷。例えば山背が大兄でなければ、もしかしたら、同じ境遇似た者同士として仲良くなれたのかしら。権力争い、なんとも非情で切ない。

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