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腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する 幻冬舎新書

黒尾誠

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344986442
ISBN 10 : 434498644X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
黒尾誠 ,  

Content Description

1日約180Lもの原尿をつくる腎臓。腎臓は原尿を「血液に戻す分」と「尿として排出する分」とに仕分けし、体内の水分、塩分、血圧などを一定に保つ。近年、血中のリンを多く排出できる腎臓を持つ動物ほど寿命が長いことがわかった。中でもハム、ベーコン、プロセスチーズ、かまぼこなどの加工食品に多く含まれる無機リンは、体内で老化加速物質へと変貌し、慢性腎臓病、動脈硬化、心臓病を引き起こす。リンを排出する力は自覚症状なしに衰え、気づいたときには手遅れに。食事や運動の工夫で腎臓を強く保ち、寿命を延ばす方法を伝授。

目次 : 第1章 腎臓が寿命を決めていた!―クロトー遺伝子の発見(「出す力」が衰えてくると老化が進む/ 腎臓は「ネットワーク管理システム」を構築している ほか)/ 第2章 リンが老化を加速する!―骨以外の部分にできる「CPP」こそが治療標的(リンのいちばん大きな役割は骨を維持すること/ 動物はなぜリンを骨に蓄えるようになったのか ほか)/ 第3章 慢性腎臓病はリンが原因の早老症である!―「治せない国民病」を治していくための道筋(腎臓はすべての臓器を管理するパソコンのOSのような存在/ 「血中リン」だけではなく、「尿中リン」も問題だった! ほか)/ 第4章 若々しく長生きするために、いまわたしたちにできること―「リンを減らすこと」は最強のアンチエイジング(老けやすさや若々しさに差がつくのはリンのせい!?/ リンは知らず知らずのうちに口に入ってきてしまっている ほか)/ 第5章 見えてきた老化を防ぐメカニズム―「体を動かすこと」「食べること」を末永く維持するために(宇宙環境では骨の中のリンがどんどん“家出”をしてしまう/ 1日の座位行動時間が長い人は寿命が短い ほか)

【著者紹介】
黒尾誠 : 自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授。1985年、東京大学医学部医学科卒業。91年、国立精神・神経センターでの実験中に突然変異マウスを見つけたことを発端に、余分なリンを腎臓から排出させる老化抑制遺伝子「クロトー」を発見。脊椎動物の老化抑制遺伝子の発見は世界初の快挙となった。98年、米テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンターの助教授に就任、2012年に教授に。帰国後、現職。腎臓とリンの関係から老化の仕組みを解明する研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    わかっちゃいたけど、「安くて美味いモノ」は体に負担が大きいだけでなく、老化を促進するということ。あれダメこれダメだと食べ物は不味くなりがち。なので二元論で捉えるのではなく、少しずつ「安くて美味いモノ(=加工食品)」の摂取を減らしていくことになるのですが、果たして人間の三大欲の一角に打ち勝つことが出来るかが実は最大の難関だったりするのではないかと思いました。

  • あすなろ@no book, no life.

    この本は話題となっている本の様で、僕も腎臓の働きや老廃物の体外排出には興味あり、読んでみたいと思った本。著者は、老化の元は腎臓にあると言う。つまり排出機能や各々の臓器の司令塔でもある腎臓の力が弱まると老化が進む。では、その老化を進めるものとは何か。それは、食物に含まれるリンだとの事。尤もリンは人体特に骨に必要な物ではあるのだが、人工調味料的な物に過剰な量として存在するものらしい。それら食べ物への自らの配慮と運動で目下のところ防ぐしかない様である。

  • ルピナスさん

    夫の健康診断結果。数値上、注意が必要な項目がぽろぽろと出てきた。夫婦二人で元気に健康寿命を長く生きるために今できることは?本書は、「小まめに体を動かしてから骨から漏れ出るリンの量を抑えたり食品添加物を減らして口から入るリンの量を抑えたりしていけば、老化を防いで腎機能を長持ちさせていくことができる」これを科学的に説明している。予算上、一般的な健康診断でリン系の数値を知る事は難しく、日本ではリン酸添加物が野放し状態なら、年齢に応じ食べ物を選びゆっくりとブレーキをかけながらリン摂取量を減らすよう心がけたい。

  • 油すまし

    老化加速物質リンのことが分かりやすく書かれている。老けやすさ、若々しさに差がつくのはリンのせい。捻挫した後に骨密度が下がって気になり読み始めたけれど生きていく上で大事なことが沢山。日本で暮らし普通の食生活をしていると誰もが必要量をはるかにオーバー、リンの摂り過ぎ。吸収率の高い無機リン(食品添加物など)、有機リンは吸収されやすいもの(肉、乳製品など動物由来)と、吸収されにくいものがあるが、吸収されないリン食品は大豆。なのに大豆製品はリンが多いから控えなさいなどの栄養指導がされる困ったことも起きているとか。

  • たまきら

    老廃物の排出機能がライフラインだからこそ、腎臓と肝臓の機能が重要ー東洋医学だとよく聞く話ですが、腎臓の研究者から西洋医学の視点で語られた内容も酷似していて大変に面白かったです。リンは脊椎動物が骨の形成のために採用した重要な要素ですが、余剰になればあちこちで結晶(CPP)化しトラブルを起こす。その仕組みの説明は大変わかりやすいですが、逆に摂取しすぎないようにする取り組みについては弱いので、ここは他の本で調べてみたいです。猫のAIM研究とも、超小食健康法にもリンクするので爽快な気分。

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