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春の道標 P+dbooks

黒井千次

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093523141
ISBN 10 : 4093523142
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan

Content Description

戦後間もない時代の若者たちを描いた“自伝的青春文学”旧制中学から新制高校へと移行する時代、高校2年生の倉沢明史は、通学途中に出会った中学3年生の美少女・棗に惹かれていく。文学に憧れ、政治にも熱い関心を寄せる明史だが、幼なじみの慶子との接吻もあって心は千々に乱れる。武蔵野の美しい四季を背景に、物資は満足にないけれど心豊かに生きる若者たちの甘く、ほろ苦い思春期の恋愛を叙情的に描いた青春小説の傑作。“内向の世代”を代表する著者が、今回あとがきを特別寄稿。

【著者紹介】
黒井千次 : 1932年(昭和7年)生まれ。東京都出身。1970年『時間』で芸術選奨新人賞受賞。代表作に『群棲』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/07/post-c49b48.html 「老い」の4部作を読んで、著者の他の本も読んでみたくなったのです。 ぶっちぎりの青春小説でした。著者のイメージとして描いていたものとの落差に、しばし戸惑いました。 考えるまでもなく当たり前のことですが、祖父母の若かりし頃のアルバムを見たような気分です。

  • ドクショエフスキー

    私の人生に無くてはならない、比較のできない本です。 まずは風景描写。舞台となっている武蔵野地域に私が育ったこともあるのか、牧歌的なあの風景が鮮明に現れます。作者の筆致が素晴らしい。 でも、この本の素晴らしさは人物描写でしょう。主人公の明史のもどかしさは、中学、高校生のときの自身と重ね合わせることを避けられない。読者の思い出を、清潔かつ美しい文体で黒井千次は代わりに書いてくれているようです。私にとってこの本は別格。ランキングを飛び越えた至高の本です。読まないのは、本当にもったいない。

  • 熱り

    学生時代、いつかの模試で一目惚れして購入した この作品以上に記憶に残った「現代文」はないと思う

  • 雪鳴 ひろた

    しめやかな緑に彩られた朝の小道で、少年は少女に出会いました。日ごとにつのる思い。彼女の名前を思いがけず知った時の感動。相手を一目見たくて、偶然を装って何度も通った道。勇気を出して、初めて声をかけた日のこと。そして二人は、親しくなってゆきます。未熟だったかもしれない。傷つけ、傷つけられたかもしれない。だけど二人とも、自分のすべてをかけてひたむきに恋をしたのだと、痛いほどに伝わってきました。古き良き時代の、美しい四季の風景の中で描かれた、出会いと別れの珠玉の青春物語です。

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