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日ソ戦争 帝国日本最後の戦い 中公新書

麻田雅文

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121027986
ISBN 10 : 4121027981
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後にソ連軍が侵攻してくるなど、戦後を見据えた戦争でもあった。これまでソ連による中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国によるソ連への参戦要請から、満洲など各所での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。

【著者紹介】
麻田雅文 : 1980(昭和55)年東京都生まれ。2003年学習院大学文学部史学科卒業。10年北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員などを経て、15年より岩手大学人文社会科学部准教授。専攻は近現代の日中露関係史。著書『中東鉄道経営史―ロシアと「満洲」1896‐1935』(名古屋大学出版会、2012年/第8回樫山純三賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    事実上は8/9からの一カ月余りの戦闘であった日ソ戦争。資料も少なく様々な憶測に塗れるこの戦いを、戦史資料に基づき冷静に分析した貴重な一冊。ソ連参戦の経緯、アメリカの思惑の変遷、満州をめぐる関東軍の戦い、朝鮮半島の防衛戦、南樺太・千島列島の占領、シベリア抑留などのテーマごとに、その事実が非常によくわかる。モンゴル方面からの機甲部隊の奇襲に狼狽する関東軍、アメリカ軍の侵攻を想定した千島列島や北海道の防衛戦略などを知ると、当時の日本が、政軍ともに、いかにソ連を軽視(=信用)していたかという背景が浮き彫りになる。

  • skunk_c

    今まであまりきちんと取り上げられていなかったソ連参戦からの1ヶ月あまりをコンパクトにまとめたもの。様々な史料を駆使し、反証を重ね、はっきりしないことはそのように記述する著者の姿勢をまず評価したい。満洲におけるモンゴル経由の侵攻、樺太戦の詳細、そしてアメリカとの駆け引きの中での千島・北方領土占領、直後にはっきりしてくる米ソ対立もあり、ソ連の領土的野心の強さを改めて確認できた。しかし魑魅魍魎の住む大戦中の国際社会で、なぜ日本は日ソ中立条約にすがって和平工作を行おうとしたのか。「溺れる者は藁をも掴む」とはいえ。

  • 遥かなる想い

    2025年新書大賞第2位。 第二次世界大戦最後の全面戦争を描いた作品である。 日米の戦いに比べて、あまり語られることのなかった 第二次世界大戦における日本とソ連の戦い、 米英とソ連が参戦の見返りを協議するあたりの 描写は大変興味深い。 真偽の程はわからないが、東京への原爆投下の可能性、 ソ連による北海道占拠の可能性等、アメリカとソ連の 駆け引きの様子が垣間見られて 新鮮に読める …そんな作品だった。

  • 24年4月。あとがきの謝辞の相手に同窓の名前が出てきて少し驚き、喜び、また誇らしくもなった■あとがきに「日ソ戦争で流された血や涙はまだ乾いていない」とあるがその通りで、特に元道民である私自身、旧ソ連およびロシアには根強い不信が残る■日ソ中立条約を破棄し日本の敗戦後も侵攻を続けた火事場泥棒という認識は消えない■さて、本書は日米ソだけでなく、ロシアが保管する鹵獲関東軍文書も利用しており、多角的な分析を行っている。

  • KF

    予想はしていたものの、読むのがつらい感じだった。日本の教育では「第二次世界大戦は昭和20年の8月15日に無条件降伏で終戦」と習うが、この本が取り扱うのはその事前も扱うものの、何と言っても玉音放送以後の犠牲があまりにも辛い。しかも対米戦争と異なり当時の資料が極めて乏しく、明らかに出来ていない。ソ連参戦を招いた米軍も長く、狂気に苛まれたのであろう。「この機に!」と対日戦に参戦して日本からむしり取り、中国大陸では共産党、朝鮮半島でも朝鮮民主主義人民共和国を得たのがソ連。米国にすると悔いる所もあるのだろうと思う。

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