Books

日輪草 泥濘の十手

麻宮好

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094073409
ISBN 10 : 409407340X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

衣装競べの裏で料理人を毒殺したのは誰だ?

一流の料理屋で毒による殺しが起こった。死んだのは料理人の平次だ。
深川の芸者衆が綺麗な着物をまとい、料理屋の庭で披露し合う「衣装競べ」の最中のことだった。
たまさか店に居合わせた甘味処の看板娘にして岡っ引きのおまき、材木問屋の跡継ぎの亀吉、物知りの要の三人は早速探索に奔る。
手がかりは、亡骸が手にしていた饅頭の中に隠されていた黄色い粉。
しかし、何日経っても探索は一向に進まず、同心の飯倉も姿を見せない。
焦りが募る中、不意に地本問屋の春木屋仁右衛門が現れた。三人が世話になっている紫雲寺から、ずいぶん昔に飛び立った習い子のひとりだ。
絵の上手い亀吉と算術が得意な要のふたりに算術絵本を造らせたいという。
仁右衛門に春木屋まで連れて行かれたふたりは、料理屋で見かけた少女のひなと驚きの再会をする。
ひなも絵心があり、仁右衛門に呼ばれたらしい。
心が躍る亀吉だったが、探索が思いも寄らない方へ動き出し……。
予想外の真相に胸が震える、感動の第二弾!


【編集担当からのおすすめ情報】
第一回警察小説新人賞受賞作『恩送り 泥濘の十手』が文庫化、その第二弾です! 大好評でシリーズ化を果たした本作も前巻に続き、少年ふたりの成長と友情が必読となっています!!

【著者紹介】
麻宮好 : 群馬県生まれ。大学卒業後、会社員を経て、中学入試専門塾で国語の講師を務める。2020年、第一回日本おいしい小説大賞応募作『月のスープのつくりかた』を改稿し、デビュー。2022年、『泥濘の十手』(刊行時、『恩送り泥濘の十手』に改題)で、第一回警察小説新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • いつでも母さん

    期待の麻宮さん。泥濘の十手第1弾『恩送り』が顔見世だとしたら、今回の『日輪草』はすんなりと物語に入り込める嬉しさよ。亀吉の回だと思うが、事件そのものは勿論それぞれの胸の内が切なく愛しい。「どうしたいか、だけじゃなく、どうすべきなのか。」沁みるなぁ。自分を変えられるのは自分だけ。そうだね、みんな頑張れってエールを送る私だった。今回も〈読み送り〉されて、また私からも〈読み送り〉したい作品だった。

  • ちょろこ

    岡っ引き探偵団シリーズ第二弾の一冊。どうしてこの作家さんの描く世界と言葉はストレートに心に届き目を濡らすんだろう。毒殺事件の探索と新しい世界への探索がおまき、亀吉、要たちの心を揺らすストーリーは心の中が沁み入る言葉で溢れんばかりの満杯状態。大人への階段を一段登るって簡単なようで難しい。自分だけじゃなく相手の幸せも考えながら、こんなにも小さな心にたくさんの葛藤を詰め込む姿がいじらしい。一歩先を生きる人達の眼差しと言葉もいい。自分が辿った道、経験という名の贈り物は温かい。それもまた成長への恩送りの一つ、だね。

  • タイ子

    おまき親分、亀吉、要、健在なり。涙もろくなって読み始めてすぐにもう涙が滲む始末。今作も涙がジワリ、心がほっこり、子供たちにエールを送る自分がいる。亀吉の目線で語られる事の多い今作中、盲目の要との関係、そして亀吉自身の将来への不安と希望。亀吉の優しさ、それが要に対して傲慢なのかもと理解しているだけに切ない。殺人事件が起こり、おまきも自分の本分をしっかり全うしていく。麻宮さんは人物像を目の表情で描くので生き生きと伝わる。亀吉の初恋、要の行く末の夢、おまきが見せる女の片りんあり。今作も<読み送り>したい物語。

  • ゆみねこ

    泥濘の十手シリーズ第2弾。おまき親分・亀吉・要が料理屋で開かれた華やかな衣装比べの最中に起きた毒殺事件を追う。しかし、今作は亀吉の成長譚。大店の跡取りとして将来を考え、要とのこれからに思いを馳せる。とても面白く、次巻が楽しみ!

  • がらくたどん

    絢爛な衣装比べの裏で起きた禍々しい毒殺事件。見え隠れする身寄りのない少女の影。『恩送り』のおまき親分と亀吉・要トリオの探索で色を変え澄んでは濁る人の心の割りなさが浮かび上がる。「子どものとき」は瞬く間に過ぎてしまう。優しい腕に護られる毎日・大好きな仲間たちと手を繋いで駆け抜ける毎日がそのまま明日に続いていると思ったいたのに。子ども時代を自分で終わらせる者、理不尽に終わらされた者。気が付くとそれぞれの前には自分で歩くしかない道だけが残る。助けたい。応えたい。変わりたい。進みたい。心の出立を描いて更に暖かい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items