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アルスエレクトロニカの挑戦 なぜオーストリアの地方都市で行われるアートフェスティバルに、世界中から人々が集まるのか

鷲尾和彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784761526412
ISBN 10 : 4761526416
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アートとテクノロジーの発想力でイノベーションに挑んだ街、リンツ。そのクリエイティブメソッドを、38年間の町の変貌と発展の軌跡に学ぶ。

目次 : Prologue オーストリアの地方都市で出会ったアートフェスティバル/ 第1章 地方都市で生まれたメディアアートの祭典/ 第2章 公営企業としてのアルスエレクトロニカ/ 第3章 挑戦(1)フェスティバル 市民のためのクリエイティビティ/ 第4章 挑戦(2)コンペティション 国際的ネットワークの中心になる/ 第5章 挑戦(3)ミュージアム 市民の創造性を育む場所/ 第6章 挑戦(4)フューチャーラボ クリエイティブ産業創出の拠点/ 第7章 リンツ市とアルスエレクトロニカ―経済政策と文化政策の両立が社会の質を決める/ Epilogue 変化にオープンでポジティブな都市

【著者紹介】
鷲尾和彦 : クリエイティブ・プロデューサー(株式会社博報堂)。1991年早稲田大学教育学部社会科学専修卒業。戦略プランニング、クリエイティブ・ディレクション、コミュニケーションデザイン、インタラクティブ・メディア・プロデュース、新規事業開発など、多様な領域における専門性と経験を活かして、これまでに数々の企業のイノベーションを支援。2014年に、アルスエレクトロニカと博報堂との共同プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトリーダーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Tenouji

    ”常に変化は「問い」をもって個人のなかから生まれるのだ”。人間とテクノロジーの関わりを模索し続ける、かなり伝統あるオーストリアのテクノロジー・アートフェスティバルの紹介。インフォトレーナーの仕事が興味深いなぁ。

  • yyhhyy

    非常に興味深い地方再生の取材。取材もなにも著者は関係者だ。リンツ市はアートが社会への問いであること市民のマインドセットを変えるきっかけになることを理解している。ファッションとしてのアート、スノビズムの消費対象としてのアートというレベルの捉え方とは次元が異なる

  • オーストリアの工業都市リンツで毎年開かれるメディアアートの祭典アルス・エレクトロニカの、発展の軌跡を学ぶ。衰退した地方の工業都市がアートとテクノロジーの街として復活したのは、街を新しい方向へと発展させていく行政の後押しがあったから。また「社会を巻き込んだテクノロジー」としてコンピュータが普及する前にいち早く導入したり、現在では自動運転の車がどこよりも早くお披露目され、市民に受け入れられるよう体験させるなど、市民と繋がる仕組みが確立しているのが、長期にわたって祭典を続けるモチベーションとなっているのでは。

  • Monty

    テクノロジーとアートと社会を繋げる哲学と具現化には驚き。市民の発意からとは言え、この手のEUの事例を読むと日本とは違うなぁとも思う。一方で根幹は変わるものではない。小さな挑戦の積み重ねがいつか日常になることを目指し、街に関わりたいなぁと。

  • y_u

    「アルス」はラテン語で人間が作り出した技術のことで、「エレクトロニカ」はテクノロジーに影響を受けた文化を意味する。この言葉を哲学として、鉄鋼都市から文化創造都市へと脱皮したのが、オーストリア第三の都市リンツである。アルスエレクトロニカが、70年代に民間人を中心に企画されたことにも驚くが、さすが欧州だと感じるのは、技術・デジタル社会においての人間の生活とは何かという問いを解決するために、インタラクティブに異業種が活動し、その場を提供する街が発展するという考えだ。25年万博もこの取り組みをぜひ参考にすべきだ。

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