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ニッポン珍供養 インターナショナル新書

鵜飼秀徳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797681574
ISBN 10 : 4797681578
Format
Books
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

日本人はなぜ「万物」を弔うのか?
現在、人間の葬儀の簡素化が急速に進んでいる。一方で、犬や猫などのペットが手厚く葬られ、さらにはロボット、スマホなど命なきものが供養されている。この逆転現象は一体何なのか?
現役の僧侶でジャーナリストの著者が、日本各地を取材し、私たち日本人の不思議な「弔う姿」を見つめる。そこに浮かび上がってきたのは、弔う側と弔われる側との間の「ストーリー」だった。
*本書は『ペットと葬式 日本人の供養心をさぐる』(朝日新聞出版)を大幅に改変し、加筆したものです。

―はじめにより(抜粋)―
供養の対象物は、無限に広がっている。よく知られたところだと、人形供養や針供養、筆供養など「モノ」の供養が伝統的に続けられている。人びとが愛着を持って大切に使ってきた道具に対する感謝のこころが、「供養する」という行為に昇華されたものであろう。
だが、それだけにとどまらない。モノの供養は、メガネ、財布、パソコン、スマホ、パチンコ、車、入れ歯、郵便物‥‥果てしなく広がる。道路や橋、太陽、月の供養なんてものも存在する。「道路の供養」には首を傾げてしまうが具体的には、鎌倉街道や道玄坂の墓などが存在する。道路を供養する目的は、どこにあるのか。さらに、天体である太陽や月がどうして弔いの対象になるというのだろう。不可解極まりない。本書では、その謎を解き明かす。

―目次より―
第1章 奇妙なモノ供養
第2章 動物を供養する
第3章 魚を供養する
第4章 昆虫を供養する
第5章 草木の供養

【著者略歴】
鵜飼秀徳(うかい・ひでのり)
作家、ジャーナリスト、浄土宗僧侶。1974年、京都・嵯峨の正覚寺に生まれる。成城大学文芸学部卒業。新聞記者・雑誌編集者を経て、2018年に独立。2021年、正覚寺住職(三十三世)。主に「宗教と社会」をテーマに取材、執筆、講演などを続ける。著書に『寺院消滅』(日経BP)、『仏教抹殺』『仏教の大東亜戦争』(ともに文春新書)、『絶滅する「墓」』(NHK出版新書)など多数。最新刊に『仏教の未来年表』(PHP新書)。大正大学招聘教授、東京農業大学・佛教大学非常勤講師。一般社団法人良いお寺研究会代表理事。

【著者紹介】
鵜飼秀徳 : 作家、ジャーナリスト、浄土宗僧侶。1974年、京都・嵯峨の正覚寺に生まれる。成城大学文芸学部卒業。新聞記者・雑誌編集者を経て、2018年に独立。2021年、正覚寺住職(三十三世)。主に「宗教と社会」をテーマに取材、執筆、講演などを続ける。大正大学招聘教授、東京農業大学・佛教大学非常勤講師。一般社団法人良いお寺研究会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • shikashika555

    山川草木悉皆仏性。日本人は無宗教を自認する人が多い割に無自覚に身のうちに宿す宗教観がとても強固だと感じる。 「ナントカ供養」もそのひとつ。 ニュースで目にしてもなんら違和感を覚えずお決まりの風物詩として認識している。 そんなナントカ供養を集めた本書。 筆やら針やら人形やらは有名だが、スマホにAIBOに迷子郵便まで! 迷子郵便とはなんぞや。供養塔縁起によるとわが国の郵便物は年間110億通を超えるがこの中で受取人への配達も差出人に返送もできないものが180万余通あると。 その供養らしい。衝撃の事実!(笑)

  • あじ

    珍重される生命、毛嫌いされる生命、果ては微生物にまで及ぶ、日本人の供養の精神とは。殺生に対する捉え方に感心しつつ、万物の尊さを改めて気付かされる。そしてモノ(物)に付加する並々ならぬ愛着の強さ。もしかすると今後は「推しグッズ」の総合供養にまで達するかもしれない。全国に点在する“史跡”をGoogleマップで探すのが趣味の私は、好奇心で読んだ。

  • hitotak

    犬猫などの動物、殺虫剤メーカーの害虫供養、草木供養やマグロに鰻、命のあるなしに関わらない数々のモノ、AIBO犬や迷子郵便など、そんなものまで?と驚くような供養の数々が紹介されている。農林水産関係者の殺生に関する罪の意識、モノへの深い愛着と感謝の念が全てを供養の対象にしていくようだ。人形の供養は人の葬式以上の重い雰囲気というのも頷ける。逆に、直葬や家族葬など人の弔いが簡略化しているのは、長寿化により晩年を施設で暮らすことや核家族化により血縁・地縁の結び付きが薄れたことによると著者は説いている。

  • 栗羊羹

    人間の墓じまいが進んでいる中で、ホントいろんな供養があった。墓じまいをした墓石の供養とか、迷子郵便の供養塔、デジタルデバイスの供養、人形供養は人間の供養よりも重い雰囲気だそうだ。アイボの供養や、殺虫剤メーカーの虫供養。だいぶ前テレビで見たけど、「ブラ供養」というのがあった。サイズ、カラーバリエーションに富み、山積みになったブラは、滑稽で少し哀愁を感じた。

  • うさぎや

    こうしてみると確かに多彩すぎる。

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