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ギンガムチェックと塩漬けライム 翻訳家が読み解く海外文学の名作

鴻巣友季子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819876
ISBN 10 : 4140819871
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

小説の読み解き方がわかる。知ってるつもりだったあの名作の、新たな顔が見えてくる!

『嵐が丘』は、相続制度と法律知識を駆使した「不動産小説」だった?
アトウッドの『侍女の物語』は現代アメリカがモデル?
不朽の青春小説『ライ麦畑でつかまえて』は、太宰の『人間失格』に似ている?
これからのポストヒューマン時代に必読の作家、カズオ・イシグロー
当代一の翻訳家・文芸評論家である著者が、
誰もが知る名著を全く新しい切り口で解説し、
小説のあじわい方を指南する大人向けブックガイド。
あの名作の知られざる“顔”が見えてくる!

誰もが一度はふれたことのある古典的名著から、今こそ読むべき現代作家の“問題作”まで。
著者の翻訳家としての歩みのなかで、思い出深い作品、折にふれて読み返す、大切な名著たちをここに紹介。
翻訳者ならではの原文(英語)の読み解きや、作品理解の深まる英語トリビアがちりばめられていますので、翻訳家志望の方や、英語学習者も楽しめます。

※本書はNHKラジオテキスト「ラジオ英会話」の人気連載「名著への招待」(2021 年度〜2024 年度)を加筆修正してまとめたものです。

【著者紹介】
鴻巣友季子 : 1963年東京都生まれ。翻訳家、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 帽子を編みます

    題名は『あしながおじさん』に出てくるアイテムから、孤児院の制服の市松格子のギンガム、『若草物語』を知らず塩漬けライムが何を指すのかもわからなかった主人公。まえがきに頷き過ぎて首が痛くなりそうです。私もわからない素敵アイテムに惹かれて海外小説を読むのが好きでした。今は多少知識も増えて、そしてますます好んで読んでいます。『あしながおじさん』『若草物語』から始めてくれて嬉しい、勝手に「心の友よ!」と親近感を持ってしまいます。選書も「好き、好き、好き」と続き、なんだか気が合うなと、作者の翻訳小説、絶対読みます。

  • よこたん

    “でも、小説というのはぜんぶわからなくてもいいと思うんです。十年、二十年してから、「あれはそういうことだったのか!」と理解するぐらいの遅さがあってもいいと。二十年後の「わかった!」という瞬間は人生の宝物ではないでしょうか。” 感性のやわらかい頃に、沢山読んだつもりだった海外の名作たち。あんなに感動したはずなのに、もはや記憶が定かではないことを思い知らされた。きっと再読したら新鮮に読める。私も“こことは違う、遠いどこか”の物語にドキドキワクワクし、出てくる美味しそうな食べ物への想像を膨らませていた。

  • ちえ

    まえがきから心を掴まれる。題名は鴻巣さんが子供の頃読んだ海外文学に出てきた、はっきりわからないけれど、何となく素敵で憧れた不思議な言葉、ということで、同じ様に子供の頃、少年少女文学全集に夢中になった同年代の私には(あー!)と思える位共感。翻訳家ならではの読み解き、とても面白かった!未読の6冊のうち2冊は積み本しているんだけど、。『ダロウェイ夫人』でウルフの文体が苦手で手を出さないままだった鴻巣訳の『灯台へ』、『若い藝術家の゙肖像』での「意識の流れ」手法の説明と、まさに『灯台へ』の解説で読めそう。

  • Roko

    外国の話だからよく分からないという人に、「分からないからおもしろいのに」と意義を唱えているところに、とても共感しました。「グレービーソース」「こけももジャム」なんて、小学生だったわたしには想像もできないものだったけど、大人になってから実物を見て、「これだったのか!」と思うことがいろいろありました。女性の服装で登場する「マフ」とか、「食卓の引出しからパンを取り出し、切り分けたら残りを引出しにしまう」なんてのも、ピンとこなかったなぁ。でも、そういう「何だろう?」って思うことって大事だと思うんです。

  • M H

    本というのは懐が深いもので、感性で進んでも予備知識や自分の中になかった視座を頭に入れても楽しめる。本書は後者にうってつけ。「嵐が丘」、子供用のみ既読だからかキャサリンとヒースクリフがドロドロ恋愛する話かと敬遠してたら何と!素敵な紐解き、謎解きだこと。優れた本の常で未読作品の紹介にも目から鱗がボロボロ落ちるし、既読では「ジェイン・エア」の自立した姿に改めて勇気づけられた。オススメ。

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