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凧と円柱

鴇田智哉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784781407074
ISBN 10 : 4781407072
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2014
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

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  • あなた

    「毛布から白いテレビを見てゐたり/鴇田智哉」。何年も頭にとり憑いて離れない句。眼の真空状態、見ることの空白がここにはある。テレビの画面が白いのか、テレビ自体が白いのか、しかしだからといって何が写っているのか、なにも見ていないんじゃないか、しんでんのか、けれど毛布からと測定可能な眼のベクトル。だれが・なにを・どこから・なんのために・見ている/いないのか。見る、ということの、眼のまっただなかのゼロの中に、この句は読む者を巻き込みながら滑空し続けてゆく。見る、ってなに、だれ、という俳句究極の問い。

  • 事物から事物へ、あるいは事物から動作、動作から事物へ飛躍していくときに、それが単なる比喩としてでなくなにかはっきりとかたちをもって(同時にかろやかに)重なるときの光景が、とても清々しいものだった。

  • haikaino

    好きです

  • komamono_rimi

    鴇田智哉と望月遊馬に通底するものを感じる。これは比喩ではないのだ。彼らには本当にこうみえているのだと実感したとき、驚嘆した。もちろん、わたしにわかったのは全ての句などでない。一部だけれど。彼の句を読んでると時空がゆがむ。具合がわるくなる。(褒めてます)

  • Cell 44

    「円柱は春の夕べにあらはれぬ」「まつくらな家にとんぼの呑み込まる」「顔のあるところを秋の蚊に喰わる」「まばたくと手の影が野を触れまはる」「うすぐらいバスは鯨を食べにゆく」駄目だ、全部好きだ。日常も非日常も何か特別な呼吸をしてこの世界がある。

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