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英語教育の危機 ちくま新書

鳥飼玖美子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480071095
ISBN 10 : 4480071091
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

子供たちの未来を左右する二〇二〇年施行の新学習指導要領からは、この国の英語教育改悪の深刻さが見てとれる。たとえば、中学校・高校では「英語は英語で教えなければならない」という無茶なルールを作り、小学校で「英語」は教科としてスタートするのに、きちんとした教師のあてはない。また学習指導要領以外にも、二〇二〇年度からは現在の「センター試験」は廃止されて、どれも入試として問題含みの「民間試験」を導入するという。どうして、ここまで理不尽なことばかりなのか?第一人者が問題点を検証し、英語教育を問いなおす。

目次 : 序章 英語教育は今、どうなっているのか?(「コミュニケーションに使える」英語教育への大変身/ 「英語は英語で」教えよう ほか)/ 第1章 英語教育「改革」史(見果てぬ夢を追って/ 英語教育改革の歩み ほか)/ 第2章 二〇二〇年からの英語教育―新学習指導要領を検証する(新学習指導要領とはどんな内容か?/ 新学習指導要領に見る英語教育 ほか)/ 第3章 大学入試はどうなるのか?―民間試験導入の問題点(変わるセンター試験/ なぜ民間試験は問題か)/ 第4章 「コミュニケーションに使える英語」を目指して(コミュニケーションとは何か/ コミュニケーション能力と異文化能力 ほか)

【著者紹介】
鳥飼玖美子 : 東京都生まれ。立教大学名誉教授。上智大学外国語学部卒業。コロンビア大学大学院修士課程修了。サウサンプトン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。NHK「ニュースで英会話」監修およびテレビ講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 佐島楓

    文科省と教育現場とのディスコミュニケーションはさんざん言われていることで、先生方の御苦労はお察しします。でもこの際、与えられた条件の中でよい道を模索するしかないのではないでしょうか。

  • 壱萬弐仟縁

    言語コミュニケーションとは、社会や文化と密接に絡み合う動的かつ人間的な営みである。その認識が欠落したまま、道具としての英語力育成計画が、「グローバル人材育成」という錦の御旗のもとに実施されつつある(047頁)。同時通訳者:ある言語を聞きながらも、そのメッセージ内容を理解し、使われた単語や語句や表現はどこかに記憶しておきながら別の言語で表現するという感じ(097頁)。活字体と筆記体を、小学校で英語の授業が始まるのだから、時間をかけて、ゆっくり、練習すればよいのではないだろうか(128頁)。

  • Riopapa

    ビジネス界,英語教育業界,(先進的な)英語教育研究者のスクラムが強すぎて,一介の英語教員のもつ疑問など問題にされない風潮。筆者のような実績のある方の意見ですら,どこまで聞いてもらえるのか。光が見えない英語教育の世界。

  • mazda

    中高の英語の授業は、英語で教えるの!?日本は未だに占領されている国なの…??文科省も何でもいいから、これまでと違うことやりたいんですかね…?今見直すと、中学校の教科書の内容が肝心な部分をほとんど押さえていることに気づくと思います。同時通訳をやり英検1級をとるような人でも、普段は中学の教科書に書かれている単語しか使っていないとか、アメリカの要人が話す言葉をよく見てみると、ほとんどが中学校レベルのもの、とも言われます。つまり、中学校英語の単語と語順さえ押さえれば、「英語はできる」ということですね。

  • アドソ

    英語教育の指導要領が、文法中心からコミュニケーションへの比重を移して久しいのに、話せる人が一向に増えないどころか高校生・大学生の英語力は低下しているという。コミュニケーション能力とは何か曖昧なまま、英会話と抱き合わせで教えることになった教師の負担は大きい。著者の悲嘆はもっともだけれども、これといった解決策も示されていないのがもどかしい。たぶん日本人は英語を言語ではなく教科として見てきたし、「教科としての英語」が好きな人もたくさんいるはず。

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