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プロ野球のセオリー ベスト新書

鳥越規央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784584123676
ISBN 10 : 4584123675
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「経験」×「データ」で見ると野球は10倍おもしろい。たとえば「送りバント」。野球界の「セオリー」として重宝されてきたこの作戦はデータ上非効率的であった。それでも、なくならないのはなぜなのだろうか。旧態依然とした作戦がまかり通っているのか、それともデータで見えない有効性があるのだろうか。「経験者」が語る「バント」とは?「データ」が示すバントとは?たとえば「打順」。2番打者は小技、4番打者はホームランバッター。この「セオリー」は理にかなっているのか。経験者は言う。「2番はイチロー」。アナリストは言う。「2番は中村剛也」―データと経験でみる新説プロ野球。

目次 : 第1章 「データ」と「経験」で見た「送りバント」というセオリー(送りバントは「愚策」なのか/ 統一球がもたらした史上最多のバント数/ データ以外にある「経験上」のバントのリスク ほか)/ 第2章 「データ」と「経験」で見た「打順」のセオリー(解説者・仁志敏久による「最強オーダー」/ アナリスト・鳥越規央による「最強オーダー」/ セイバーメトリクスはなぜ日本で浸透しないのか? ほか)/ 第3章 「データ」と「経験」で見た「野球人気低下」というセオリー(視聴率から見る「巨人人気」低迷の理由/ 「スター不在」が「紳士たれ」の意識を弱くする?/ ファン離れが急速に進んだ球界再編問題 ほか)

【著者紹介】
仁志敏久 : 1971年10月4日生まれ。茨城県出身。プロ野球解説者。常総学院高校では準優勝を含む3年連続夏の甲子園出場。早稲田大学、日本生命を経て、96年ドラフト2位で巨人に入団、新人王を獲得。以降レギュラーとして活躍。2007年に横浜、10年アメリカ独立リーグでプレーし同年引退

鳥越規央 : 1969年6月26日生まれ。大分県出身。東海大学理学部情報数理学科准教授。92年、筑波大学(第一学群自然学類数学主専攻)卒業。97年同大学大学院数学研究科修了。博士(理学)。専門分野は数理統計学およびセイバーメトリクス。サッカーなどを含めたスポーツ統計学全般の研究も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • マッちゃま

    バントの有用性、打順、プロ野球の人気低下。これらのデータを読み解き、選手側からも経験論と重ねて解説していく内容。少し前の本だけに今ならポピュラーな内容も有れど、こんな前からデータは出ていたのかと思うと「それじゃあこれからのトレンドは?」なんて想像する。2番に強打者を据える意味も深く知りましたが、いつかはそれが古い打線となる日も来るんでしょうね。本書にある通り、プロ野球選手とはファンにとって遠い存在、近寄れない聖域であってほしい。握手やサインする事ではなく懸命にプレイするのがファンサービスだと僕も思います。

  • くりのすけ

    サイバーメトリクスなどのデータに、仁志氏の現場の経験に基づいた分析で色々な理論が裏付けられている。特に、バントの有効性の章は面白かった。解説で送りバント成功と言っているが、得点が入るケースが意外に少ないということもわかる。本書を読んで、改めて仁志氏の頭の良さも感じられた。

  • YOS1968

    統計学者の鳥越さんと元選手の仁志の対談形式で野球のセオリーを語る。MLBで用いられているサイバーメトリクス理論と、元選手ならではの直観を照らし合わせて、セオリーの本質を考える。無死で1塁にランナーが出たときに、実際に守る側の選手としては、どんな攻撃が嫌なのか。一方、実際どんな攻撃が最も得点できたのかをデータをもとに検証。更には双方が次回WBCへ向けて最強の日本代表を選ぶなど興味深い企画が並ぶ。ちょっと消化不良なのだが楽しめた。

  • もっこす

    センター前に抜けそうなはずの打球の先に仁志がいて、単なるセカンドゴロになってしまった場面を何回も見たことがある。とても頭の良い人なのだなあという印象の強かった人が、解説者の立場から野球を論じている。これは買い。「バントは攻撃を硬直化させる、怖くない」「スモールベースボールは失敗しても指導者に都合の良い言い訳になる」「1番イチローだと2番に誰を置いても弱くなる、何でも出来るイチローは2番が最強」「アスリートの稀少性こそがプロの証明で、ファンサービスの元にそこを崩しては結果的に人気は落ちて本末転倒」

  • 6だ

    セイバーメトリクスが専門の准教授と新人王も獲得した元選手が、データ面から日本のプロ野球を対談形式で語る。仁志さんは現役時代に書いた自伝(これ自体珍しいが)で「常に考えてプレーをし進歩を求めたい」というような事を書く等、理論派・頭脳派と言われた選手。データの専門家との対話も噛み合い易かったようで、「元選手」という立場からの鋭い指摘もあり、常勝・弱小球団に所属した経験からの「チームの意識」による話(P27他)や長嶋監督がセイバーメトリクスと同じ考えでサインを作っていた話(P53)など興味深いエピソード多数。

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