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ISBN 10 : 4757606761
Content Description
健三(漱石)の、御住(鏡子夫人)の、養父・島田(塩原)の、そして係累たちの「人生」の刻印を、余すところなく描いた自伝小説『道草』に、真っ向から対峙する『道草』論、14篇を収録する。三者のリレー方式による、同時代から現代に至る「『道草』研究史」・100年のリールを付す。膨大にして詳細な「『道草』研究文献目録」つき。
目次 : 『道草』論(否定表現からみる『道草』論/ 『道草』を書くこと/ 『道草』の表現―換喩及び「彼」の多用について/ 『道草』―幼時の記憶/ 「道草」小論―“時間の守銭奴”の“道草”/ 健三の金銭問題をめぐる一考察/ 健三と島田―「道草」試論/ 『道草』の語り手と健三の内面劇―「義父の連印依頼」(七十一回〜七十九回)の場合/ 夏目漱石『道草』論―大正自由主義教育運動前夜の時期を背景に/ 『道草』が描いた“家族”―明治三十年代から大正初頭を視座として/ “裁縫する女”の図像学―明治・大正期における裁縫の社会的意味と漱石作品におけるイメージ/ 『道草』論―旅からの帰還/ 『道草』の頃―漱石の書簡を手がかりにして/ 『道草』論の前提―宗教的な、あまりに宗教的な)/ 『道草』研究史(『道草』の評価をめぐって―作品発表当時〜昭和二十年/ 『道草』研究史―昭和二十年〜昭和四九年/ 『道草』研究史―昭和五十年〜現在)/ 『道草』研究文献目録
【著者紹介】
鳥井正晴 : 相愛大学人文学部教授
宮薗美佳 : 常磐会学園大学国際こども教育学部専任講師
荒井真理亜 : 甲南女子大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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