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風の証言 増補版 光文社文庫

鮎川哲也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334793104
ISBN 10 : 433479310X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan

Content Description

井の頭公園に隣接する植物園で、音響機器のエンジニアとバレリーナの惨殺死体が発見された。まったく接点の見えない二人の被害者だったが、岡山、愛知、信州を旅した丹那刑事の地道な捜査から、ある男が容疑者として浮かんできた。だが、彼には一分の隙もない鉄壁のアリバイがあった…。巧緻に組み立てられた犯罪を名探偵・鬼貫警部が丹念に崩していく傑作長編!

【著者紹介】
鮎川哲也 : 1919年東京生まれ。南満洲鉄道勤務の父に伴い少年時代を大連で過ごす。’43年「婦人画報」の朗読文学募集に佐々木淳子の筆名で書いた掌編「ポロさん」が入選。’49年「宝石」百万円懸賞コンクールに本名(中川透)で応募した『ペトロフ事件』が一等入選。’56年には講談社の「書下し長篇探偵小説全集」の13巻募集に『黒いトランク』が入選。以後、本格物の長短編を数多く発表。’60年に、『憎悪の化石』と『黒い白鳥』で日本探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞。’90年から発足した東京創元社主催の鮎川哲也賞、’93年から始まった光文社文庫の『本格推理』にて多くの新人を世に送り出した。2002年9月24日死去。ミステリー界に遺した功績をたたえ、翌年日本ミステリー文学大賞特別賞が贈られた。都立小平霊園に眠る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • りょう

    この方の著作は多分初めて読みます。トリックをいかに見破るかと言う形の推理小説になっていて、読みやすいけど言葉遣いとかを含めて、少し古いタイプのものだなあ、と思う。もっと、止むに止まれぬ心理的なものを描くタイプの方が、納得できる気がする。

  • ナオ

    よかった!!帯の巨匠没後20年に 20年前には生きてたんだと驚く。 鮎川哲也といえば伝説とゆーか歴史上の人物に思えるから。小説の中でも軍隊上がりとか普通に出てくるし。けれど古さは感じません。二転三転する推理の妙。堪能しました。 後二編の短編が表題作の元になったもので、これは絶対に先に読んではいけないものだと思いました。仕掛け分かってしまうしね。でも、本編と元ネタを一緒に読める事はなかなか無いので得した気分。満足の一冊でした。

  • 風鈴

    風の証言とこの長編の原型の時計塔、城と塔の二編が読めます。アレンジの違いが比べられ、お得な1冊。鮎川哲也さんってタイトルの付け方が情緒あって、良いですね。まさに象徴ですし。

  • 岩田貴雄

    1つ1つの可能性を、丁寧に消して捜査していく話である。鬼貫刑事らの推理の過程も丁寧に描かれている。表題が伏線であり、そうだかと納得出来る。鬼貫や丹那の愚痴も、クスリとさせられる(まあ、ちょっと、現在だと問題にはなりそうだが)時代なのか、独身って言うだけで、やたらと揶揄されてしまう展開には、そんな時代に、成人じゃなくてよかったと思えてしまう。いやホント。ところで、作中で、登場人物(真犯人ではない)にトリックを提供した作家って誰だったのだろうか?。

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