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狂った機関車 鮎川哲也の選んだベスト鉄道ミステリ 中公文庫

鮎川哲也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122070271
ISBN 10 : 4122070279
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦前の本格推理から、時刻表トリック、心理ドラマまで、鉄道を舞台にしたミステリのアンソロジー。みずから多くの鉄道推理を手がけた鮎川哲也が自作を含め、作品を厳選。隠れた佳品を掘り起こす。読みやすさ、懐かしさと新鮮さが共存した短・中篇七作を収録。

【著者紹介】
鮎川哲也 : 1919(大正8)年、東京生まれ。終戦後はGHQ勤務の傍ら、様々な筆名を用いて雑誌へ短篇を投稿し、50年には『宝石』百万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選した。56年、講談社が公募していた「書下し長篇探偵小説全集」の「十三の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選し、本格的に作家活動を開始する。60年、「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第十三回日本探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。受賞後も安定したペースで本格推理小説を書き続け人気作家となる。後年は、アンソロジー編纂や新人作家の育成、忘れられた探偵作家の追跡調査など、多彩な仕事をこなした。2001年、旧作発掘や新人育成への多大な貢献を評価され、第一回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。02(平成14)年9月死去。没後、第六回日本ミステリー文学大賞を贈られた

日下三蔵 : 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。ミステリ・SF研究家、アンソロジスト。編書『天城一の密室犯罪学教程』で第五回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kuukazoo

    鮎川哲也の名がある本を見ると買わずにいられない症候群。鉄道ミステリっていうから時刻表や乗り換えパターンがらみのものかと想像したがそれは7篇中2篇で、他は舞台が駅とか車両とか線路とかというもので、確かにそれも鉄道ミステリではある。二条節夫『殺意の証言』ちょっと連城三紀彦を思わせる。天城一『寝台急行《月光》』そのオトシ方は警察やったらいかんのでは。結局殺す必要もなかったというのがなんとも...。鮎川哲也『碑文谷事件』もう何回も読んでるはずなのにトリックを忘れてしまうので何回もすごいと思わされる。

  • 戦前から昭和中期までの鉄道ミステリ短編集。表題作の狂った機関車の原題は「気狂い機関車」…oh …確かに動機も犯人もぶっとんでました。蒸気機関車がみんな現役でブイブイ言わせてんのよいよね〜。時刻表ミステリはきちんと考えることができずに相変わらず流し読みしてしまった。申し訳ない。

  • engidaruma2006

    故・鮎川哲也氏が選んだ鉄道ミステリ・アンソロジー(徳間文庫、全六巻)の全収録作の中から、日下三蔵氏が新たに厳選し、中公文庫で発行されたベスト鉄道ミステリ短編集。ややこしいな(^-^)。だから形としてはベスト・オブ・ベストになるのかと思ったら、この本の売れ行き次第では以降続刊する予定らしいので、ここで最高級の作品ばかり並べる事は出来なかったようだ。確かに傑作もあったがイマイチの作品も見受けられた。巻末に鮎川氏自身の作品(碑文谷事件)も入っていて、中編程の長さだった事もあり、読み応えがあって面白かった。

  • ひでお

    鮎川哲也氏が選んだ鉄道をテーマにするミステリのアンソロジー。戦前から昭和中期にかけての作品なので、時代を感じさせるところは多々あります。今では観光列車だけになってしまった蒸気機関車や長距離列車が、ミステリの中で史実にちかいものもそうでないものも、たくさん出てきて楽しめました。ミステリのトリックとしてはちょっと強引すぎるものも多いですが、やはり中でも鮎川氏本人の作品が、一番読み応えがありました。

  • UPMR

    鉄道ミステリを集めたアンソロジー。収録作はもっとも新しい作品でも76年発表なので鉄道の描写など少し古めかしいのだが、流石に選び抜かれた佳品ばかりで必ずしも古臭さはなく、新鮮な気分で読めた。大阪作品(狂った機関車)の異常な動機の見せ方や永瀬作品(轢死経験者)の掌編ミステリのお手本とでも言うべき切れ味の効いた見事なプロット、二条作品(殺意の証言)の作中作による異様な雰囲気の演出と心理トリックなんかはどれも今でも通用する傑作レベルだ。

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