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死のある風景 増補版 鬼貫警部事件簿 光文社文庫

鮎川哲也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334794033
ISBN 10 : 4334794033
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan

Content Description

嫁ぐ日を間近に控えて失踪し、無惨な死体となって発見された二人の若い女性。会社勤めの真佐子は阿蘇山の噴火口に身を投げ、看護師の鶴子は金沢の内灘海岸で銃弾を受けて死んでいた。幸福の頂点にあった二人を襲った悲劇の裏には一体何が?そして多摩の山中で三人目の犠牲者が!幾重にも錯綜する謎を解き明かし、難攻不落のアリバイに挑む鬼貫警部と丹那刑事!!

【著者紹介】
鮎川哲也 : 1919年東京生まれ。南満洲鉄道勤務の父に伴い少年時代を大連で過ごす。’43年「婦人画報」の朗読文学募集に佐々木淳子の筆名で書いた掌編「ポロさん」が入選。’49年「宝石」百万円懸賞コンクールに本名(中川透)で応募した『ペトロフ事件』が一等入選。’56年には講談社の「書下し長篇探偵小説全集」の13巻募集に『黒いトランク』が入選。以後、本格物の長短編を数多く発表。’60年に、『憎悪の化石』と『黒い白鳥』で日本探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞。2002年9月24日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぬぬよよ

    綿密なアリバイトリック。鬼貫警部の出番少なめでした。ザ昭和な会話や描写で、現代では違和感あるだろうなあと思いながら読み進めました

  • 室田 尚子

    初・鮎川哲也作品。全然別のものに見えた事件が繋がっていく、その謎解きの中心に時刻表トリックがある。西村京太郎よりずっと前にこういう作品があったのを初めて知った。昭和の風景や言葉遣いが(今日のコンプラ的には許されないものもあるが)歴史を見るようで面白い。硬質な文章も好みなので「鬼貫警部事件簿」シリーズ、追いかけてみようと思う。

  • はんく

    鮎川哲也のアリバイトリックミステリの代表作の1つだが個人的に時刻表を使ったトリックが苦手なのと解説にも僅かに触れられているが共犯者の存在及び解決に至る過程に偶然のヒントが作者の妥協のような気がして佳作という評価が妥当に思える。元になった短編が収録されていて作者の長編化の手法がわかりやすい。結末が急ぎ足な短編を細かな情景描写や新たに付け加えられたトリックと新たな人物の巧みな組み込み等々、堂々たる長編に仕上げて見せている。読んでいる最中は複雑さに四苦八苦するが読了するとまた読んでみたいと思わせるのが特徴か。

  • 岩田貴雄

    電報の時代である。初期捜査が、杜撰じゃねえと思いつつ、時刻表トリックが解かれていく。ちょっと凶器の謎は、気が付くのが難しい。中編だと美知子さん大活躍。

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