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刺し身とジンギスカン 捏造と熱望の日本食

魚柄仁之助

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784787220813
ISBN 10 : 4787220810
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan

Content Description

「食の鑑識家」が、刺し身とジンギスカン、チャプスイという名のアメリカ式中華風料理の起源と移り変わりを雑誌を渉猟して追跡調査し、流通している俗説を覆してホントの歴史を教える痛快食エッセー。

目次 : 第1章 刺し身(懐が深い和食の王道/ 一九〇九年(明治四十二年)、西洋婦人が刺し身を食べた/ 支那風のお刺し身 ほか)/ 第2章 ジンギスカン(ジンギスカン料理は和食?!/ ジンギスカン料理のイメージとハテナ?/ こんな広告を見つけました ほか)/ 第3章 チャプスイ(獅子文六が食べたチャプスイ/ 支那料理教本の前書きにチャプスイが/ カリフォルニアの支那料理店チョプスイ ほか)

【著者紹介】
魚柄仁之助 : 1956年、福岡県生まれ。食文化研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Shimaneko

    大正以降に出版された家庭料理本や大衆小説を典拠に、刺身とジンギスカンとチャプスイの起源や遷移を調査した、捏造と熱望の和食史ルポ。輸送や冷蔵技術の発達以前に「島国である日本では昔から鮮度の良い生魚をよく食していた」わけがないことは、確かにちょっと考えれば分かるわな。「黒鯛の洗いマヨネーズ」なんて斬新なレシピが1940年発行の「主婦之友」に掲載されてたとか、地味にびっくりなトリヴィアや「へぇ〜」がてんこ盛り。ジンギスカンとチャプスイの項も面白かったよ。

  • Moeko Matsuda

    いったい刺身とはなんなのか?どうしてもアレが食べたい〜!という情熱が生み出した、それ本当に刺身なの?といいたくなるような「刺身」料理の数々…確かに身近なところでも、湯葉刺しとか刺身こんにゃくとか、全然魚じゃない刺身は思いのほか多い。食への執着(あるいは本書で言うところの熱望)が生み出すメニューは、実に多彩だ。では、プロパガンダの一環として名物になったジンギスカンは?美味しい食べ物に良いも悪いもない、けれど、歴史を紐解くと面白いものですね。字が小さくて少々苦戦しましたが、とても楽しく読了しました。おすすめ!

  • ようはん

    「刺し身」「ジンギスカン」「チャプスイ」の起源と歴史を大昔の家庭料理本を中心に紹介。特に興味深いのはジンギスカンで元々日本においては愛玩用のみであった羊が明治維新後に国産羊毛の生産に利用される事になりその副産物としてジンギスカン料理が発明されて日本陸軍を中心とした国策で広められたのは意外だと感じた。

  • tetsubun1000mg

    食に関する本をよく出している作者の最新作。 老舗料亭の子息の経験から節約料理のエッセイなどを書いていた方。 今回は「刺身」「ジンギスカン」「チャプスイ」の三つの料理についての起源と移り変わりを調べている。 刺身は冷温保存技術が広まったわりと新しい料理との説は納得。 ジンギスカンはモンゴル発の料理と認識していたが、陸軍が羊毛輸入制限対策で広げようとした料理で、北海道も起源に関係はないらしい。 チャプスイも古い作家のエッセイ等で聞いた事はあったが、中身はまったく知らなかったので面白かった。 魚柄さん良い仕事。

  • zikisuzuki

    刺身とジンギスカンとチャプスイ。この三つは大正期から昭和の初めに庶民が食べられるようになったそうで、ジンギスカンが極寒の大陸に軍隊を送り込むのに羊毛が必要となり、それとセットで羊の肉を食べようということだったあたり、特に面白いと思った。当時の料理本を収集して研究するだけでなく、実際に作っているところが良かった。あとチャプスイって今見ないなぁ。中華丼に名前を変えたのではと思ったが、触れていなかった。しかもアメリカ発の料理だったとはびっくりした。

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