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クマのあたりまえ ポプラ文庫ピュアフル

魚住直子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591155707
ISBN 10 : 4591155706
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「死んだように生きるのは、意味がないと思ったんだ」というクマの子(表題作より)など、不器用で、けなげで、一生懸命生きている動物たちを主人公に「生きること」を考えさせる九つの物語。やさしい語り口とあたたかな目線で、そっと寄り添い、心にひとすじの風を通してくれるような作品集。文庫書き下ろしで「たいそう立派なリス」、「聞いてくれますか」の二編を新たに収録。

【著者紹介】
魚住直子 : 1966年生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。『非・バランス』で第36回講談社児童文学新人賞を受賞し、1996年に同作品でデビュー。『TwoTrains』で小学館児童出版文化賞、『園芸少年』で日本児童文学者協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • シナモン

    誰もがいつかは死ぬ、そんなあたりまえを知った子グマは石になりたいと願うがー。動物たちが教えてくれる生きることの短編集。とても良かった。植田真さんの優しい絵も素敵。

  • ゆきち

    一気に読みふける本ではなく、寝る前にベッドの中でガーゼ生地のブックカバーをかけたこの本を手にゆっくりゆったり読みたくなった一冊。へんてこな主人公達のへんてこで、でも、心に沁みる行動や言葉にゆるりゆるりとした気持ちをもらえました。ヘビさんが主人公の章は、ウルリともしました。生きていると強がってしまわないと心が保てなかったり、見えてても見えないふりをしないと生き抜いていけなかったりすることもあるのかな?でもきっと最期は自分の気持ちに素直に優しく有りたいと思うのも生きているということなのかな?などと考えました。

  • ケ・セラ・セラ

    「自分より辛い思いをしている人だっているんだから」って、優越感の上に立つ幸せの確認。実は10個あったのに、もともと8個だったように振る舞う姿。それってどうなんだとリスに指摘され、「死ぬのがこわい、じゃあ死んでるみたいに生きていないか」とクマに問われ。彼らに痛いところを射抜かれる。それでも私は当たり前のように生きている。

  • mntmt

    文庫で再読。短編集。一編は短いけど、深い。なぜ生きているのか…

  • 来未

    2023年の一冊目。心あたたまる優しい一冊でした。健気な様子や傲慢な気持ちなど様々な感情をもつ動物たちを主人公として人間の世界にも置き換えられる出来事を通して心の変化や成長がみて取れる内容で自分にもこんな一面あるなぁと考えさせられました。表題作の「クマのあたりまえ」にある「死んだように生きるのは意味がない」というセリフはズシッと心に残った。「朝の花火」アオダイショウの心の変化。「そらの青は」分かり合う心や多様性。「光る地平線」生きる意味。この3作は特に印象に残りました。 子どもたちに読んで欲しい一冊です。

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