中国鍼灸各家学説

本書を通読することによって、現代の中国鍼灸学がいかなる基盤のもとに成立したかを知ることが出来る。同時に、日本に入った中国の鍼灸書と鍼灸の技術が、いかに少なく、いかに偏ったものであったかを知ることが出来る。

目次 : 総論（各家鍼灸学説の学術の淵源と理論基礎/ 古代鍼灸流派）/ 各論（張仲景の鍼灸学説/ 王煕の鍼灸学説/ 葛洪の鍼灸学説　ほか）/ 附論（楊上善、楊玄操、王冰の鍼灸学に対する貢献/ 『太平聖恵方』の鍼灸学における価値/ 『聖済総録』の鍼灸学における価値　ほか）

【著者紹介】
魏稼 : １９３３年江西省生まれ。江西中医学院教授・主任医師。国家衛生部医学科学委員会針灸委員。全国針灸学会常務理事。全国針灸文献研究会理事長。香港中国針灸協会名誉顧問。英国福生針灸薬物学院顧問。１９４３年から５０年代、名医の弟子となり、中医学の勉強を始め、針灸学者・張爾康、徐少庭に針灸を学ぶ。江西中医進修学校と南京中医学院を卒業

佐藤実 : １９７０年石川県生まれ。１９９３年東洋大学文学部中国哲学文学科卒。２０００年関西大学大学院文学研究科博士課程単位取得。京都大学人文科学研究所非常勤研究員、日本学術振興会特別研究員を経て現在、法政大学、京都大学人文科学研究所非常勤講師

浅川要 : １９４６年東京都生まれ。１９７１年早稲田大学第一文学部東洋史学科卒。１９７５年東京高等鍼灸学校卒。横山瑞生氏に師事。白髭橋病院、富士見病院勤務を経て浅川鍼灸治療院開業。現在、浅川鍼灸治療院院長。東京医療福祉専門学校講師

加藤恒夫 : １９４６年静岡県生まれ。１９７１年早稲田大学第一文学部中国文学科卒。１９８５年関東鍼灸専門学校卒。現在、加藤鍼灸治療院院長

林敏 : １９３８年生まれ。１９５８〜７２年倉石中国語講習会を受講。ＮＨＫ学園宇治新高校第２期生。早稲田大学社会科学部卒。東京都立大学修士課程終了。同大学博士課程中退。１９７８〜２００２年東京都立中央図書館参考課視力障害（朗読奉仕）レファレンス（非常勤）。１９８９〜２００１年横浜市立大学人文学部非常勤講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）