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人口から読む日本の歴史

鬼頭宏

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061594302
ISBN 10 : 4061594303
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2000
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
鬼頭宏 ,  

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    縄文早期から現代まで、よくここまで日本の人口を推定できたな、という驚きの感想。わかりようがなさそうに見えながら、その推定の方法を聞くと、なるほど、かなりの説得力があるものだ。それにしても江戸の人々の平均寿命の短さ! 人生の意味と重みがまるで違う。私たちの人生観こそ、近年に新しくできたものであることを、しっかり捉えなければと思った。身につまされる本。

  • 天の川

    調べ物のついでに再読。豊富なデータで歴史を読み解いてくれる面白さ♪原始時代の遺跡からさぐる植生と人口のつながりも面白いけれど、宗門人別帳やお寺の過去帳…恐ろしく細かい内容の資料が豊富に残っている江戸時代は非常に興味深い。死亡率の高い季節とその原因、都市は人口を消費する場所で農村から人的資源が補給されていく。婚姻率の低さ、人口密度の高さによる疫病の広がりなどを考えれば、さもありなん。出産が死と隣りあわせだったことも全てデータで裏打ちされています。学者のデータ解析の執念たるやすごい!と変なところに感心しつつ…

  • 樋口佳之

    通説に反して、人口制限は真の困窮の結果ではないと見る立場が増えている。むしろ人口と資源の不均衡がもたらす破局を事前に避けて、一定の生活水準を維持しようとする行動であったというのである。その見方を受け入れるならば、堕胎も間引も幼い命の犠牲の上に、すでに生きている人々の生活を守ろうとする予防的制限/マクロな理屈はわかるけど、当時の妊娠出産の危険性を考えると、親の気持ちは今と変わらずやっぱりとても悲痛なものだったと思う。

  • 太田青磁

    人口動態こそ政治経済を表す指標であることを如実に感じさせてくれる読み応えのある一冊です。S字カーブとも言われるロジスティック曲線に歴史を重ね、文明のダイナミズムを新たな視点で感じることができます。都市への人口流入と人口調整の分析がとても興味深かったです。

  • 月をみるもの

    人類の歴史と文明を語る上で、最も重要なファクターのひとつが人口であることは言うまでもない。全編どこをとっても興味深いが、とくに印象的だった部分をいくつか引用:「宗門改帳の分析から江戸時代の堕胎·間引の行動を検討した人々のあいだからも、右の考えを積極的に支持する仮説が提出されている。すなわち堕胎·間引は、困窮の結果の行為というよりは、むしろ広義の産児制限に含まれる性質のものと見るべきだというのである」→続く

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