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早く家へ帰りたい

高階杞一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784904816318
ISBN 10 : 4904816315
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

障害を負って生まれてきたこどもとの4年弱の日々。小さな命をつづった、19篇の詩。

目次 : 勝手君/ 催促/ 愛/ ワンワン/ 返却/ いない いない/ 見えない手/ あっち/ ゆうぴー おうち/ 質問/ 晴れた朝の神への祈り/ 早く家へ帰りたい/ 紙ヒコーキ/ また今度/ パパのまま/ マーメ/ ジョーシン、パンパン、ダイエー/ 信号機の前で/ 永遠

【著者紹介】
高階杞一 : 1951年大阪生まれ。既刊詩集に『キリンの洗濯』(あざみ書房・第四〇回H氏賞)、『空への質問』(大日本図書・第四回三越左千夫少年詩賞)、2013年『いつか別れの日のために』(澪標)で、第八回三好達治賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 寺の始まりさバニーガール

    以前に旧版で読んでいる。こちら新装版で再読。幼い我が子を喪った詩人の切ない詩集。哀切だが本当に素晴らしい詩集である。まだまだ詩集をさほどに読んだ事が無い私だが、その数少ない読詩歴の中でもトップクラスの名作詩集だと思う。出生時から病を持っていた息子さんなのだが、著者が旅から帰宅したら亡くなっていたという詩は、読むこちらが言葉を失う。携帯が無かった時代故の出来事。緊張感が張りつめる。著者の言葉に注目してしまう。詩集のタイトルはサイモン&ガーファンクルの名曲のタイトルだが、それを選んだ不思議な由縁も切ない。

  • 亜希

    障害を負って生まれてきたこどもとの日々。小さな命をつづった、19篇の詩−。平易でわかりやすい言葉だからこそ伝わる想いがある。子供が親より先に死ぬって反則です。どうあがいたって受け入れられない。しかもまだ4歳だよ?当事者にとってはいくつになったってもちろん悲しいだろうけれど、にしても早すぎやしませんか…。悲しいけれど幸せだったことが伝わってくる文章で、でもだからこそやっぱり悲しい。内容はもちろん、(画面だとほぼ見えないけれど)可愛いフォントとイラストの装丁も素敵で手元に置いておきたくなる一冊です。

  • 原玉幸子

    幼くして亡くした息子を想う詩集に(冷静さでいる為に「挿絵は要らないのでは」と念じ続けていましたが、無理で)ポロポロと泣いてしまいました。人間には、幼子を見て愛でる、可愛いアクションには嬉しく思い、失うのには切ないという言葉を当て嵌める感情がプログラミングされているのでしょう。特に、息子を「おまえ」と呼ぶ作者の気持ちを感じ、平静に読むことが出来ませんでした。関西人にとっての「おまえ、あほやなぁ」の「おまえ」には、どれほどの愛情を持ってのことか。本書のご推薦、有難うございました。(◎2022年・冬)

  • チェアー

    子どもが生まれ、病と苦闘しながらも少しずつ育っていくことの喜び。幼くして亡くなって、世界は一転する。見えるものはすべて子どもにつながり、どこにいても、何をしていても気配を感じる。なんで自分が生きていていいんだ、というつぶやき。超私的な詩でありながら、普遍性をもつことば。人を思うことばはきっと私的なものであるほど、共感を呼ぶのだと思う。

  • 恵美

    文喫にて

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