Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• きゃれら

  読了日：2025/01/28

  明日観る実演を前に。以前だったら「なんじゃこりゃ」の荒唐無稽なお話としか思わなかったろうが、今はなかなかおもしろそうだと思える。絵の男にぞっこんというと、本朝廿四考の八重垣姫じゃないか、とか、最後海に飛び込んで…というと碇知盛みたい？とか、つい歌舞伎になぞらえたりして。そうはいってもお話として読んでしまうとやっぱり大したことないんだけど、ワーグナーの音楽付きでとなると違うんだよなあ。ワクワクする。

• イリエ

  読了日：2025/11/22

  神と自然の力を呪ってでも、行こうとした！？ 「大航海時代」遅れをとったオランダ人船長が、世界の果てへと無理やり舵を切る姿。その背中に、今の時代の“置いていかれる怖さ”が重なって見えた。生成AIの進化に、ただ使うだけで精一杯な自分。でも、その裏で、開発者たちはどれだけの夜を越えてきたんだろう。 あの船長の焦りと執念が、静かに、でも確かに、今のわたしたちにも流れ込んでくる気がした。

• えふのらん

  読了日：2022/09/21

  ワーグナーの作品すべての主題を洗ってから読み直した。意外なことに最期の作品「パルジファル」と主題は同じ。共苦、ミットライト。後の作品のように語りの内容は薄いけれど、その分ストレートでわかりやすい。ヒーローとヒロインの抱える問題や関係性も同じ。神に見捨てられたオランダ人と私情（エーリク）を捨て、純粋な共苦をもって彼を救おうとするゼンタの関係はパルジファルとクドリーへと変奏される。もっとも彼の救済にはオランダ人以上に複雑な事情が絡んでいるのだが。

• えふのらん

  読了日：2020/02/27

  クプファーが亡くなったと聞いて読み直した。オランダ人とゼンタの恋愛歌劇なのだが、幽霊船が現れるまで恋仲だったエーリクからすればたまったものではない。オランダ人が間男なのは言うまでもなし、またゼンタが思いを寄せた理由は糸紡ぎの女たちから聞かされた伝説ときている。バイロイトのクプファーはすべてがゼンタの妄想で、最後には親類に見捨てられて精神的に壊れる、と演出したが、

• takakomama

  読了日：2020/07/11

  ＭＥＴのライブビューイングの予習。延期になりましたが、上映してもらえて嬉しいです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します