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ISBN 10 : 4876984794
Content Description
20世紀、戦争の舞台だったメコンデルタ。元々は無主の土地が、フランス植民地政府によって巨大な開発地となり、不在地主と先住クメール人、労働力として流入したベトナム人が織りなす社会が引き起こした矛盾。これこそが、紛争の火種だった。社会主義下では禁忌とされた大土地所有制を初めて研究し、メコンデルタの社会構造を炙り出した快著。
目次 : 第1章 土地は誰のものか、その根源的問いを求めて―メコンデルタ研究の意味/ 第2章 コメと植民地主義/ 第3章 植民地統治下のメコンデルタ水田開発―土地の分配システム/ 第4章 巨大な土地集積とその担い手たち―バクリュウ省の事例研究/ 第5章 開拓のなかの農村―植民地期の社会変容と諸民族/ 終章 大土地所有制と多民族社会の変容―メコンデルタの社会構造の歴史的理解のために/ 史料 タディエンの日常世界―聞き書きの集成
【著者紹介】
高田洋子 : 敬愛大学国際学部教授。専攻:ベトナム近代経済史、国際関係史。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程修了。東京外国語大学アジア・アフリカ研究所共同研究員、千葉敬愛短期大学国際教養科専任講師、敬愛大学国際学部助教授を経て、2002年より現職。国際関係学博士(津田塾大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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