Product Details
ISBN 10 : 4623098419
Content Description
古代ギリシアに端を発し、十八世紀から復権してきた自然誌において、南部アフリカの狩猟採集民・先住民として知られるブッシュマン(サン)は、人間と社会の原初的な姿を理解する鍵となると考えられてきた。しかし、現地での長期フィールドワークを通じて、こうしたイデオロギーには回収しきれない彼らの豊かな文化や生活世界が見えてきた。本書では、ブッシュマンの子育てについての詳細な分析を通じて、人間と社会の成り立ちについて再考する。
目次 : 序 子育ての危機?/ 第1部 子育ての自然誌に向けて(カラハリ砂漠のブッシュマン/ リンネ、ルソー、ダーウィンにおける自然誌の復権/ 自然に学ぶこと、遊びを通じた成長/ 母性神話の復権/ 心理学と人類学の方法論)/ 第2部 狩猟採集社会における子育ての相互行為分析(養育者―子ども間相互行為の発達/ 乳児の反射を利用した養育行動/ 共同注意の発達と初期音声コミュニケーション/ 第二次間主観性の成立と模倣/ 集団活動における社会化/ 遊びから仕事への移行)/ 終 子育ての危機再考
【著者紹介】
高田明作 : 1971年生まれ。現在、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科アフリカ地域研究専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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