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真実 新聞が警察に跪いた日 角川文庫

高田昌幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041013236
ISBN 10 : 4041013232
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

北海道警察の裏金問題を追及する調査報道で、数々の賞を受けるなど一躍脚光を浴びた北海道新聞。だがその水面下では、道新の経営幹部たちが秘密交渉の末に道警との関係修復を画策していた。公権力の圧力に対し会社は、個人を切り捨て組織の延命を図る。追いつめられていった現場の記者たちが、最後に見たものとは!?「裏金」取材班代表が、企業ジャーナリズムの崩壊のプロセスを克明に記録したノンフィクション!

目次 : 裏交渉ファイル―ロンドン、二〇〇八年六月/ 新聞大会―富山、二〇〇四年十月/ 謝罪要求―札幌、二〇〇四年十一月/ 駆け出し時代―小樽、一九八六年/ 裏金報道―札幌、二〇〇三年十一月/ 「道警に謝罪せねば」―札幌、二〇〇五年九月/ 不信、対立、そして混乱―東京、二〇〇五年九月/ 労働組合対新聞社―札幌、二〇〇五年十一月/ 「おわび社告」掲載―札幌、二〇〇六年一月/ 名誉毀損訴訟―ロンドン、二〇〇六年五月/ 法廷―札幌、二〇〇八年九月/ 結審―札幌、二〇〇九年二月/ 判決―札幌、二〇〇九年四月/ 真実―札幌、二〇一一年/ 秘密―札幌と高知、二〇一三年十二月

【著者紹介】
高田昌幸 : 1960年、高知県生まれ。86年に北海道新聞社に入社し、本社報道本部次長、東京支社国際部編集委員、ロンドン支局長などを務める。この間、北海道警察の裏金問題を追及する一連の報道の取材班代表として、新聞協会賞、日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞、菊池寛賞を受賞。2011年に北海道新聞社を退社し、現在は高知新聞記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • James Hayashi

    元北海道新聞記者が道警の裏金疑惑を取材し、報道界最高の賞といわれる新聞協会賞受賞。道警は非を認め、後日9億円余りを返還した。しかし道警は著者を訴訟裁判に持ち込み、恨みを晴らそうと企む。バックの新聞社は著者を見放し道警に歩みよっていく様子、道警であった他の事件を絡めて真実はどこにあるのか追求していく。日本の中枢も個人の利益と名声のため、多くの人間がトカゲの尻尾切りの如く切り捨てられていく様子が生々しい。

  • Willie the Wildcat

    公益通報者保護法が脳裏に浮かぶ。Hardを活かすSoft。持ちつ持たれつの世の中の”一線”。組織風土、企業と個々人の倫理観。報道機関に求めるのは他社を出し抜くことではなく、社会性・客観性に基づいた事実。営利企業である点が泣き所か・・・。一方、司法制度への問題提起。法知識を有する故の”活用”。法治国家下の判決の是非ではなく、佐々木氏の執拗さに何処か違和感。これも権力の影響の一端なのか・・・。

  • 緋莢

    北海道警察の裏金作りを追及する報道で、数々の賞を受賞した北海道新聞。 だが、その後、北海道警察との関係悪化を回復すべく、北海道新聞の幹部たちが秘密交渉を行い、謝罪文の掲載などを行い始める。裏金取材を行った記者たちは反発するが、状況はどんどん悪化していき・・・

  • Sakie

    警察と新聞社の関係は、情報を提供する者と提供される者であり、取り締まる者と取り締まられる者でもあり、不正を監視される者と監視する者でもある。つまり、正しくは緊張の上に成り立つ関係であるが、緊張よりも馴れ合いを選んだほうが組織ははるかに楽である。著者は一連の事件の中心にあった社員として、記者らしくできるかぎり客観的な事実を積みつつ、苦々しさをにじませて当時を述懐する。門外漢の私にとって異様に感じる部分は多く、佐々木氏の執拗な言動に至ってはまるきり化け物のようだが…。悪人はいない、か。そして組織は生き延びる。

  • アラム

    『ジャーナリズムの死 読者は何を求めているか』▼北海道警察における裏金事件報道の裏側、その後を北海道新聞の当時の担当記者が明らかにする本作から感じるのは、権力の腐敗、隠蔽に対する憤りである。また、その権力に阿る報道機関のあり方そのものが問題視されている。権力の監視者であるマスコミが役割を放棄したとき、真実は闇に葬られ、同時に我々の意思も権力には何ら影響を与えなくなってしまうだろう。真実を求めるのは人のサガだ。読者は報道機関に何を求めているか。ただひとつ、真実を明らかにすることだけだ。

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