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まほり 下 角川文庫

高田大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041120521
ISBN 10 : 4041120527
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

上州地方のフィールドワークを進める裕と香織は、土俗的な因習に関する膨大な古文書と格闘する。だが決め手をつかめぬまま、夏が終わろうとしていた。一方、山深い郷を独自に調査していた少年・淳が駐在に補導されてしまう。淳は閉じこめられた少女を救おうとしていたのだ。淳と裕、それぞれの調査が交差する時、事態は大きく動いた!読書界騒然、民俗学ミステリーにして青春ラブストーリー、感動のラスト。超弩級エンタメ!

【著者紹介】
高田大介 : 1968年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学、東京藝術大学などで講師を務めたのち渡仏。専門分野は印欧語比較文法・対照言語学。2010年『図書館の魔女』で第45回メフィスト賞を受賞しデビュー。和製ファンタジーの傑作として大きな話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 眠る山猫屋

    「まほり」の語源に辿り着いた時の鳥肌!そして意味が逆転した時の倒錯の快感。言語学者であるらしい作者の面目躍如という事か。物語は大きく深まらない(ある集落に継承されていた因習)が、逆に身近に潜んでいそう。集落自体で口裏を合わせれば隠蔽できてしまうし、そもそも犯罪という意識も薄いだろう。中学生・淳の行動力は暴走と紙一重(故に愛おしい)だし、裕の行動原理は熱烈なものではない。それでも二人を駆り立てた衝動は、それぞれ強い共感を呼ぶ。二人を支えた飯山香織の姿には微笑まざるを得ないし(笑)

  • HANA

    前巻に引き続き、村中に張られた二重丸の意味、正体不明の社、そして主人公の身内の謎を追っていくミステリとなっているのだが…。やはり三分の二ほどが文献の調査となっている。その為学術調査の過程を見ているようで、ダイナミズムが感じられないような気がする。肝心の村の秘密についても、田舎ホラー読みなれている身としては大人しすぎるし、最後の反応についても現代までそういう祭儀を守ってきたにしては、うーんと考えるような反応しかしないし。合う人には合うんだろうけど、個人的にはのめり込めない一冊でした。京極は合うんだけどな。

  • 三代目けんこと

    上下巻とも苦労したが、なんとか読了。史料の取り扱いや方法論など勉強になったが、正直、所々は斜め読みになってしまった。「まほり」の意味が判明し、最後の一行を読んで、ある意味納得することができた。

  • Akihiko @ VL

    高田大介さん8冊目の読了。世にも奇妙な民俗学ミステリー。史料を基に隠された歴史の真実を読み解いていく新しい形のミステリは新鮮でした。ホラーとは違い、史実と迷信を基軸とした民族学。そこに人間の匂いと気配を感じるからでしょうか。恐怖を感じているわけではないのに、心の奥底で何かが蠢いている感覚。霊的な存在より、何よりも怖いのは人の闇だと実感させられます。"まほり"の真名を知った時と最期の1行を読んだ時、全身が総毛立った瞬間をしばらくは忘れられそうにありません。読みにくさは相変わらずですが、納得の読後感でした。

  • えみちゃん

    引き続き下巻です。閉ざされた山間部に伝わる土俗的な因習って怖いわぁ〜って読み始めた下巻で裕と香織は朝倉たちの助けを得てその因習に関する膨大な資料と格闘することに時間が費やされます。高田さんご自身が言語学の研究者ということで資料がたくさん掲載されていてるためとても難解で途中まで正直苦しかったです。笑っ。とはいうものの、偶然知り合った淳くん捜索のため山に入るあたりから一気に物語は動きます。過去に日本全土を襲ったたくさんの飢饉。食べていくために公然の秘密で口減らしを理由に奪われた幼い命。耕地面積も狭く土地も

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