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まほり 上 角川文庫

高田大介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041120491
ISBN 10 : 4041120497
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大学院進学を目指す裕は、卒業研究グループの飲み会で話されていた都市伝説に興味を引かれる。上州の某町では二重丸が描かれた紙がいたるところに貼られているという話だ。その町と出身地が近かった裕は、夏休みを利用して調査を開始。図書館で司書のアルバイトをしていた昔なじみの香織とフィールドワークを始め、少年から不穏な噂を聞く。山深い郷に、少女が監禁されているというのだが…。前代未聞の民俗学ミステリー!

【著者紹介】
高田大介 : 1968年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学、東京藝術大学などで講師を務めたのち渡仏。専門分野は印欧語比較文法・対照言語学。2010年『図書館の魔女』で第45回メフィスト賞を受賞しデビュー。和製ファンタジーの傑作として大きな話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 眠る山猫屋

    寡作な方だが、緻密な知的探求を読ませる力は流石。偶然からルーツを辿り始めた学生・裕。そして山奥で出会った少女を探す淳の道行きが交差する。奥利根という都会から遠くない場所に息づく因習。廃仏毀釈や本地垂迹を解り易く語りながら、語られない(無かった事になっている)歴史を様々な角度から突き詰めていく。裕をサポートする香織の明るさに救われながら、一歩づつ探求を進める物語は個人の非力さを少しずつ乗り越えていく。淳は後半で漸く裕たち助力者を得たが、暴走が心配。“まほり”はまだ一言も語られない謎のワードのまま。

  • HANA

    群馬で二重丸を描いた紙が村中に張られているという奇妙な場所がある。読み始めた時は都市伝説と奇妙な風習の背後にある村の秘められた闇を探る田舎ホラーが合致したような感じだったが、その後の調査は極めて地味で足が地についたもの。もうちょっとおどろおどろしい物を想像していたけど、これはいわば史学ミステリ、もしくは文献学ミステリといったところか。ただ上巻は学術知識やデーターの集め方、史学の方法論といった学問的なアプローチが主となっていて、思ったのとはちょっと違う感じ。京極ならこの知識が事件の雰囲気高めるのだけど…。

  • 大阪魂

    ファンタジー「図書館の魔女」の高田さん、この本は民俗学ミステリー!蘊蓄やま盛りで読むん時間かかったけどミステリーとしても面白いし、飢饉と神社の関係とか目からウロコやった!お話は幕府から禁足地として隔離されてた集落に絡んで、山奥でおおた知的障害?の美少女の正体とか、山の中に点在する神社とか祠の謎、あちこちに貼られてる二重丸のお札の謎を、美少女におおた中学生・淳、神社に亡き母親のルーツ探る大学生・裕と幼馴染の香織の3人がタッグ組んでおっかけるってストーリー!他所者を恫喝排除する集落にどう入り込む?さあ下巻!

  • アマニョッキ

    文庫になったら絶対買おうと決めていた作品。単行本で読了済なので内容は知ってるはずなのに再読でもめちゃくちゃ面白い。社会学や民俗学に抵抗がなく、ほん怖や世に奇妙がお好きなら読んでみて絶対に損はないと思います。これ上下巻にする必要ある?って思ったけど、内容特濃なので一呼吸入れなっせ!ってことなんかな。わたしは一気読み必至。止められるはずないです。

  • えみちゃん

    高田さん、実は初読みなんですよねぇ〜。デビュー作の「図書館の魔女」シリーズ・・単行本で持っているのに何年も積みっぱなしなのよね。^^;民俗学ミステリーなんて言われたら読むしかないよね。この禍々しいカバーからひょっとして怖い話?なんて思いつつ読み始めたワケですが・・。大学院進学を目指す裕は飲み会の席で耳にした都市伝説?まがいの話に興味を惹かれる。町のいたるところに貼られている二重丸の紙の意味を調査すべく地元に戻って調査を始める。偶然図書館で再会した香織の伝手を頼りに調査を重ねていくワケですが・・。いやぁ〜

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