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評伝 岡潔 星の章 ちくま学芸文庫

高瀬正仁

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480510884
ISBN 10 : 4480510885
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「K.OKAとはひとりの数学者の名前だったのか」。当代一流の世界の数学者たちをもってしても手に負えなかった難問の数々を、ただひとりで次々と解明し、深遠な高みに達した生得の数学者・岡潔。野の花を摘むように数学の果実を摘みながら、ベストセラー『春宵十話』をはじめとして多くのエッセイを通じ、日本人の情緒の奥深さを語り、大切さを説き続けた。数学の世界に日本的情緒を開花させた天才の思索と発見の諸相を、全生涯にわたり克明に描いた圧巻の評伝。全2巻のうち、第1巻は、人生を彩る多彩なエピソードを交えながら、誕生から絶頂期に向かう三十代までの軌跡を収録する。

目次 : 生地と故郷/ 魔法の森/ 與八とんとん(粉河中学)/ 松原隆一との別れ(三高と京大)/ 心情の美と数学の変容/ 伝説の詩人数学者「岡潔」―「ハルトークスの逆問題」の前後と伝説の形成 数学ノート(一)/ トノンの秋と由布院の春/ 由布院の夏の日々/ 金星の少女との会話(広島事件)/ 福良の海と数学の誕生

【著者紹介】
高瀬正仁 : 1951年、群馬県勢多郡東村(現、みどり市)に生まれる。九州大学基幹教育院教授を経て、現在、数学者・数学史家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • オザマチ

    周囲からすると「とっつきにくい人」や「何を考えているかわからない人」だったのだろうが、中谷氏との友情などを見るに、冷たい人ではなくむしろ逆だったのだろうな。逆に感情が激しすぎて、色々と苦労を抱え込むことになったのだろう。

  • Ohe Hiroyuki

    とても素敵な本である。岡潔のことは前々から気になっていたので手に取った▼岡潔の人生の彩が豊かだなとは思うが、何よりも著者(数学者)の岡潔に対する態度や文体が素晴らしい。足掛け10年近くフィールドワークを行って、本書は誕生したようだが、著者の努力と誠実さには心より経緯を表する。▼私自身は岡潔の数学者としての凄さはまだ完全には理解していないが、本書を読めば、岡潔の発言が人を惹きつけたことが瞬時にわかるであろう。▼なかなかに分厚い本だが、読んでいて楽しく、時に切なくなる、まさしく人生を味わえる本である。

  • Go Extreme

    生地と故郷 魔法の森 與八とんとん(粉河中学) 松原隆一との別れ(三高と京大) 心情の美と数学の変容 伝説の詩人数学者「岡潔」―「ハルトークスの逆問題」の前後と伝説の形成 数学ノート(一): ガストン・ジュリア  イテレーション 値分布論 有理型関数の正規族、 ハルトークスの集合 レビの問題 クザンの問題と展間の問題 ハルトークスの逆問題 幻の第十論文 トノンの秋と由布院の春 由布院の夏の日々 金星の少女との会話(広島事件) 福良の海と数学の誕生: 福良の海へ 学位論文 太古のふるさと 夢幻観 情緒の世界

  • けっと

    岡潔の生誕から広島文理大退職までの期間を追った伝記です。岡潔がどこで何をどのように考えたのかが詳細に記されています。 特に面白おかしく伝えられがちな広島時代の事件について、当時の関係者の手紙から丁寧に経緯を追っている点が新鮮でした。 また、岡潔は数学研究に「情緒」が必要だと主張していましたが、彼自身の「情緒」がどのように培われたのかを示唆する深い友情と哀切に満ちたエピソードも興味深い。

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