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戦後思想の「巨人」たち 「未来の他者」はどこにいるか 筑摩選書

高澤秀次

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480016249
ISBN 10 : 4480016244
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「テロリズムとグローバリズムへの対抗運動」として再帰しつつある戦後的な主題を、「未来の他者」をキーワードに再検討する。

【著者紹介】
高沢秀次 : 1952年北海道室蘭市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 浅香山三郎

    「未来の他者」をキーワードに、戦後の思想家らを総括してゐる。著者の世代的な感覚とも関連してゐるのだらうが、吉本隆明に厳しく(第一章)、また大西巨人の晩年の変容に失望する(第三章)一方、柄谷・大澤・上野の三氏のスタンスには理解を示す。そのせいか、本書の各章の肌触りはまちまちだが、第五章「大澤真幸と上野千鶴子―「未来の他者」と「おひとりさま」―」が、大澤や上野の視角の展開の可能性を提示する鋭敏な指摘である。

  • えも

    3.11を敗戦以来の社会と思想の枠組みの節目と捉える著者が、「戦争と革命」という二十世紀的な主題と、近年の「テロリズムとグローバリズム」の主題とをある種同列に扱い、前段の巨人として吉本隆明、江藤淳、埴谷雄高、大西巨人を論じ、後段の旗手として柄谷行人、大澤真幸、上野千鶴子を論じている▼近頃こういった本は読んでなかったので、時間がかかった▼吉本と埴谷をけちょんけちょんに切って捨てているのに対し、江藤に対しては愛を感じるのが面白い

  • hasegawa noboru

    吉本隆明、江藤淳、埴谷雄高と大西巨人。柄谷行人、大澤真幸と上野千鶴子。これらの文学者思想家が〈同じ土俵に乗せて論じられ〉ている。震災、原発事故を第二の「敗戦」だと捉える真摯な視点が筆者にあるからだ。戦後七十年の今日どころではない。四年前の3・11を大方の日本人はもう忘れて久しい。川内原発が再稼働し始めた。昨日は昨日、今日は今日。明日の他者に今の我々はどう顔向けできるというのだろうか。戦争の死者たちにとって、今の我々は「未来の他者」であるはずなのに。

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