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シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱

高殿円

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152094728
ISBN 10 : 4152094729
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan

Content Description

2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンは、早々に除隊したものの、物価の高さと仕事のなさに鬱々としていた。このままでは路頭に迷ってしまう。そんな折、友人ミカーラからフラットシェアをすすめられた。シェアの相手はシャーリー・ホームズ。ちょっと変わった女性だという。だが、実際に会ったシャーリーは、ちょっとどころではなく変わっていた。乗馬服に身を包んだ清楚な美貌、人工心臓を抱えた薬漬けの身体、初対面で経歴を言い当てる鋭い観察眼、死体置き場で寝起きする図太い神経。なにより驚いたのは、彼女が頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵であることだった。ベイカー街221bで同居を始めてまもなく、ヤードの女刑事グロリア・レストレードが訪ねてきた。死体がピンク色に染まる中毒死が続発しているらしい。いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。それは二人がコンビを組む、初めての事件だった。目覚ましい独創性と原作への愛に溢れた、女性化現代版ホームズ・パスティーシュ登場!

【著者紹介】
高殿円 : 1976年兵庫県生まれ。2000年に第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し『マグダミリア三つの星』でデビュー。第1回エキナカ書店大賞受賞作『カミングアウト』を始め、『カーリー』、『剣と紅』、『上流階級富久丸百貨店外商部』など多数著書がある人気作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 徒花

    おもしろかった!ホームズ、ワトソンをはじめレストレード、モリアーティなど主要な登場人物が女性になっていて、百合な設定になっているシャーロキアンのパスティーシュ――だったらそこまでおもしろくはないが、SFの要素を組み込んだり、より複雑なホームズとモリアーティの関係性を構築するなど、本作単体でもクオリティが高く、エンタメとして高品質。ロンドンの描写も非常に丁寧で、それでいて文章は軽快で読みやすい。続編をぜひ読みたい。とどめは解説を『ジョン、全裸連盟へ行く』の著者が書いているという憎さ。

  • 海猫

    文章が読みやすく、キャラ立ちが抜群、程よく毒気も入り混じってたいへん面白い。ただし、シリーズ物のストーリーラインと人物配置で仕上がっているのでパイロット版だけを味わったような印象。できうれば本当にシリーズとして展開してくれると付き合って読んでいきたいが、続くんでしょうか?あとどうしてもオリジナリティーに欠けるのは、パスティーシュという性質上仕方がないか。もちろん借りてきたのは外枠だけで、独自の味付けはしてあるけれど、こういうのはジワジワにじみ出てくると思うので。この点からも、やはりシリーズ化希望。

  • takaC

    緋色の憂鬱とディオゲネスクラブの繋がり方に矛盾があったような気がしなくもないけど十分面白かったです。ドイルのホームズを読んでない人でも楽しめるだろうけど、読んでいれば楽しさ倍増間違いなし。ときどき「これは英語原文ではどんな文章なんだろうか?」なんて読みながら考えていたのは内緒。原文が日本語だったね。

  • ちはや@灯れ松明の火

    ふたりを結びつけたのは赤よりなお紅い緋色の糸。アフガン帰りの軍医にして男運のない携帯小説作家と、自称「心を持たない」才色兼備のお嬢様顧問探偵、女子力という意味で非常に残念が共通項のモルグで出逢ったシェアメイト。寒い夜の連続女性変死事件、ルージュが遺した伝言は怨恨、四人の被害者を繋ぐのも緋色の糸。市内に張り巡らされた女王蜘蛛の巣が絡みつく、群れ集う孤独が糾弾の化学反応を起こせば社会が揺らぐ。断ち切るのは抉り出すにも等しい憂鬱、だからそばにいる。ワインを買って、電脳家政婦の灯が燈る221bにふたりで帰ろう。

  • みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

    名探偵ホームズの世界を、舞台を現代のロンドンに移し、登場人物のほとんどを女性に置き換えて描いたパスティーシュ。基本的な設定は踏襲しているとはいえ、作者が自由に遊んでいるような“2次創作”的な雰囲気になっており、それを楽しめるかどうかで本書の印象は変わってくるかも。個人的には違和感ありまくりでもあったのだが、ホームズとモリアーティの関係性や、ワトソンが抱えた過去の秘密など、ほのめかされるあれやこれやにそそられ、いつの間にか引き付けられてしまった感じ。ミステリー部分も悪くなく、続編の発行をぜひにと期待したい。

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