Product Details
ISBN 10 : 429715126X
Content Description
「山はどのようにしてつくられたのか」――地形学における最古にして最大の謎に迫る、知的冒険の第3弾。
『分水嶺の謎』『準平原の謎』に続く今回は、いよいよ“山の成因”がテーマです。
誰もが一度は見上げ、息を呑んだことのある山。
その姿をつくったのは、川による侵食である――。
それは教科書でも、専門書でも、自然を歩いて見た実感としても、広く共有されている常識です。
でも、本当にそうなのでしょうか?
著者はその「常識」を疑い、静かに問いを差し出します。
「川が本当に彫刻家だったのだろうか?」
本書は、宗教や信仰の対象でもある山の歴史的・文化的な背景に触れながら、地形学の核心に迫ります。
川の流れがつくる渓谷、谷、瀞。私たちが見慣れた風景に、新たな見方の“眼鏡”を提供する一冊です。
常識を疑うことは、不安や不快を伴うかもしれません。
でも、それは見慣れた眼鏡を一度外し、別の視点を試してみること。
合わなければ元に戻せばいい。
そんな柔らかな提案のもと、読者は著者とともに“地形の謎解きの旅”へと出発します。
山とは何か? 川とは何か?
自然の造形美に秘められた謎を、もう一度見つめ直してみませんか。
【著者紹介】
高橋雅紀 : 1962年、群馬県前橋市生まれ。1990年に東北大学大学院理学研究科博士課程を修了後、日本学術振興会特別研究員および科学技術特別研究員を経たのち、1992年に通商産業省(現経済産業省)工業技術院地質調査所(現産総研)に入所。専門は地質学、テクトニクス、層序学。大学の卒業研究以来、関東地方の地質を調べ日本列島の成り立ちを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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