Books

「資源繁殖の時代」と日本の漁業

高橋美貴

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784634547025
ISBN 10 : 4634547023
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2007
Japan

Content Description

水産資源問題が意識されていく19世紀、日本ではどのような漁政が進められたのか。資源保全の視点から、日本の漁業および漁政史を描く。自然資源に対する人々や社会の考え方、接し方などを明らかにする。

【著者紹介】
高橋美貴 : 1966年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。専攻、日本近世史。東京農工大学大学院共生持続社会学専攻准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
1880年代に欧米の影響を受けて展開された漁...

投稿日:2021/04/15 (木)

1880年代に欧米の影響を受けて展開された漁政における資源繁殖政策を、鮭の保全に焦点を当てて論じている。面白いのは、江戸時代中頃、18世紀後半に東北地方沿岸部やの現在の新潟県で始まった(らしい)「瀬川仕法」や〔種川」制度といった鮭の保全政策が再発見されて取り込まれていことである。また明治政府が入手したドイツの法令が提示されており、その影響が強かったことが説得的に論じられている。若干読み難い点はあるが、一般読者向けの小著としては読み応えがあり、興味深かった。

iron3K さん | 東京都 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 星規夫

    小冊子戦術第二十七弾。「産業」などと偉そうに言ってみても、所詮は人間による自然の侵略・略奪に過ぎない。巨大な自然からおこぼれを頂いているに過ぎない。そういったことについて、近世・近代の日本とドイツの国家による管理を多少なりとも知ることが出来る。

  • 紙魚

    明治国家が整備していった漁業資源繁殖政策を、特にサケ漁に着目し、江戸期以来の慣習と、西洋諸国の漁業規制の文脈から述べている。巻末においては同じ文脈で林業規制が進んだことも述べられている。サケの他はわずかにハタハタの禁漁に言及されているくらいで、いささか物足りないが、ブックレットという性格上、仕方がないか。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items