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ISBN 10 : 4883257711
Content Description
近江にはサンマイと呼ばれる土葬墓地が各地に残る。人が亡くなると、その身を洗い清める湯かんが行われ、棺を輿に載せて、松明、幡、香炉、四花、提灯、位牌、遺影などを持った遺族や親戚、僧侶、一般の村人などとともに墓地まで歩いた。この葬列を野辺送りという。土葬は昭和・平成を境に消滅したが、本書は琵琶湖沿岸を巡り、地域ごとに特徴のある土葬や野辺送りなど弔いの風習を古老に聴き取った貴重な記録である。
目次 : 余呉湖天女伝説と古代信仰 長浜市余呉町坂口/ 天台葬と伊吹山修験 長浜市川道町/ 伊吹十界修行と念仏の源流 伊吹山ふもとの村/ 巨大松明が練り歩く バサラ大名のふるさと甲良町/ 木地師の里の四十九モチと山の神 東近江市蛭谷町/ 蒲生野を行く死者の祭り 東近江市石塔町/ 墓のない村 東近江市桜川西町・東町/ 親をおくる謎の風習「空臼搗き」 甲賀市甲南町稗谷/ 臨終用心と死枕の作法 甲賀市信楽町上朝宮/ 妙好人の里の土葬・野辺送り 野洲市三上町/ 葬送念仏とお坊さん誕生のルーツ 大津市真野/ 比良山系の弔いと積石信仰 琵琶湖西岸の村/ おわりに―近江最後の土葬の村の物語
【著者紹介】
高橋繁行著 : 1954年、京都府生まれ。ルポライターとして葬式、笑い、科学、人物を主要テーマに取材・執筆。高橋葬祭研究所を主宰し、死と弔い関連の調査、研究、執筆を行う。雑誌『SOGI』で「弔いの系譜―仏教・民俗」を約10年間連載。絵・イラストを描き、切り絵の個展を何度も開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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