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ことばの番人

高橋秀実

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797674514
ISBN 10 : 4797674512
Format
Books
Release Date
September/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

目を覆うばかりの誤字脱字の氾濫。事実関係を無視したデマの垂れ流し。これでよいのか?―校正せよ!校正者の精緻な仕事に迫るノンフィクション。

目次 : 第1章 はじめに校正ありき/ 第2章 ただしいことば/ 第3章 線と面積/ 第4章 字を見つめる/ 第5章 呪文の洗礼/ 第6章 忘却の彼方へ/ 第7章 間違える宿命/ 第8章 悪魔の戯れ/ 第9章 日本国誤植憲法/ 第10章 校正される私たち

【著者紹介】
〓橋秀実 : 1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。テレビ番組制作会社を経てノンフィクション作家に。『ご先祖様はどちら様』で第10回小林秀雄賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』で第23回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「校正」がテーマだが、言葉に関する深い考察に導いてくれる抜群に面白い一冊。漢字・仮名のあり方、誤字脱字、校正者の誠実さなどの話題の中に、ヴィトゲンシュタインやソシュールが登場するのは想定内だが、デデキントやDNAポリメラーゼまで発想の翼が拡がるのは、流石、橋さん。6月に書かれたあとがきに「この原稿執筆中に、妻で校正者の橋栄美が癌と診断された。手術は無事成功し、妻は順調に回復しております」とある。ところが、つい1週間前、新聞に橋秀実さんご本人の訃報。私はこの人の文章が好きだったから、悲しくてならない。

  • ネギっ子gen

    【文章とは、直す直されるものであって、書くものではない】校正者たちの経験や思考などを追って、その精緻な仕事に迫ったノンフィクションとしての文章読本。巻末に、参考文献。「あとがき」で、<「自分で書く」などと気張ると自分に縛られて身動きができなくなりますが、自らを埋める、なら煉瓦を積んでいくようで単純な手作業です。字は自分で考え出したものではなく、先祖代々、諸先輩などから学んだもので、本質的に見様見真似なのです。そして字が埋まったら、一つひとつ直していきます。書いて直すというより、直すために字を埋める>と。⇒

  • キク

    高橋秀実さんの、多分遺作になるんだと思う。微妙に違う「言海」を270冊、「広辞苑」を100冊以上所有し、用例を確認する校正者などを紹介している。「校正者の視点が入ることで文章はひとりよがりを脱し、公共性や社会性を帯びる。彼らに読まれることで言葉は錬られ、開かれていく。世の中には優れた書き手などおらず、優れた校正者がいるだけではないか。」純朴なノンフィクションを書かれてきた高橋さんらしい。校正という作業の凄さが理解できる。校正を通さない文章で溢れるネットの世界は、ワープロ以上に日本語を変えていくんだろうな。

  • けんとまん1007

    校正を主題としながら、そこから広がる言葉の世界に、興味が尽きない。校正に関する本を何冊か読んでいたが、それとは違う側面を垣間見たように思う。日本語の特性、言葉は生き物だということ。また、文化を支える土台でもあるなあ〜。

  • sofia

    校正のことをいろいろな角度から述べている。一番びっくりしたのは、辞書をたくさん持っている校正者。中身が少し変わると同じ辞書を何回も買っている。校正の深すぎる話が多かった。しかし、戦前の「校正」の考察の文章がその時代の「字体」で載っているが、今、なんと読みにくいことか。活字は生きて動いている。常々ネットニュースの(校正をしているとは思えない)誤植を見つけてはぷんぷんしているが、それ以前の言葉一字の意味から問う人がいることはすばらしい。

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