デストロ246 3 サンデーgxコミックス

凶悪女子はノワールの匂い…第３集のメインエピソードは、苺の部下で幼なじみ・せつなの下克上の企てをめぐるピカレスクロマン。せつなの裏切りに苺がつける決着の有様に、少しばかり情緒の湿気が払いきれていないのが惜しいけれども、スカッとする好編です。せつなの部下・マーはどうみてもハイティーンのメガネ男子で、ザコじゃない男キャラの登場かと思ったら、この子、れっきとした女子（本名はマリア、白人、米国人、結構グラマー）、海軍のシールズだかの隊員の娘で格闘術を仕込まれているというコワモテでした。でっ、今回も男は全員ザコ、抗争に巻き込まれた翠と藍も含めた凶悪女子のバトルを堪能できます。せつなが県警トップの娘で、万両の先代から癒着してきたっていう設定ですが、作者はこの問題は深追いしません。苺とせつなの幼なじみの関係の背景にすぎない。それでいいと思います。このマンガに告発調は不似合いだし、青春ドラマでもないわけですから。だからこそ、若干の感傷が漂う終盤が残念です。ただ、この作家の画はやっぱり魅力的でしてね。裏切りが裁かれるシーンの苺とせつなの貌はすごくいい。だから、星五つです。あと、ボクのお気に入り・翠の素敵な表情も見れましたしね、「翠の怒り顔、空気が冷えるんだよね…」。透野隆一の妻子を毒殺した殺し屋の名が判明（苺が知ってた）して、ドラマは本筋に戻り、さらなる跳躍に期待が膨らみます。

凶悪女子はノワールの匂い…第３集のメインエピソードは、苺の部下で幼なじみ・せつなの下克上の企てをめぐるピカレスクロマン。せつなの裏切りに苺がつける決着の有様に、少しばかり情緒の湿気が払いきれていないのが惜しいけれども、スカッとする好編です。せつなの部下・マーはどうみてもハイティーンのメガネ男子で、ザコじゃない男キャラの登場かと思ったら、この子、れっきとした女子（本名はマリア、白人、米国人、結構グラマー）、海軍のシールズだかの隊員の娘で格闘術を仕込まれているというコワモテでした。でっ、今回も男は全員ザコ、抗争に巻き込まれた翠と藍も含めた凶悪女子のバトルを堪能できます。せつなが県警トップの娘で、万両の先代から癒着してきたっていう設定ですが、作者はこの問題は深追いしません。苺とせつなの幼なじみの関係の背景にすぎない。それでいいと思います。このマンガに告発調は不似合いだし、青春ドラマでもないわけですから。だからこそ、若干の感傷が漂う終盤が残念です。ただ、この作家の画はやっぱり魅力的でしてね。裏切りが裁かれるシーンの苺とせつなの貌はすごくいい。だから、星五つです。あと、ボクのお気に入り・翠の素敵な表情も見れましたしね、「翠の怒り顔、空気が冷えるんだよね…」。透野隆一の妻子を毒殺した殺し屋の名が判明（苺が知ってた）して、ドラマは本筋に戻り、さらなる跳躍に期待が膨らみます。なお、ボクは限定版と通常版を両方とも購入（記念に）したのですが、本体の内容もカバーデザインも全く同じでした。限定版のお楽しみは、イラストアーカイブブック、オールカラーの豪華版です。高橋さんの画が好きなひとには堪らない一品ですね。ありがとう、小学館。