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主題としての〈終り〉

高橋修(日本近代文学)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788512832
ISBN 10 : 4788512831
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
高橋修 ,  

Content Description

二葉亭四迷の“終り”、夏目漱石の“終り”、探偵小説の“終り”、一人称小説の“終り”…。さまざまな“終り”をめぐる欲望を、テクストのおかれた場所で問う、スリリングな論考。

目次 : 第1部 主題としての“終り”(消し去られた“終り”―二葉亭四迷『浮雲』(1)/ “未完”の成立―二葉亭四迷『浮雲』(2)/ “終り”をめぐる政治学―二葉亭四迷『浮雲』(3)/ 探偵小説の“終り”―森田思軒訳『探偵ユーベル』/ 同時代的な想像力と“終り”―徳冨蘆花『不如帰』/ オープンエンドという〈終り〉―夏目漱石『明暗』)/ 第2部 “終り”をめぐる断章(三人称的な“終り”の模索―坪内逍遙訳『贋貨つかひ』/ 韜晦する“終り”―二葉亭四迷『平凡』/ 勧善懲悪小説的な“終り”―夏目漱石『虞美人草』/ “暴力”小説の結末―芥川龍之介『薮の中』/ “痕跡”としての「楢山節」―深沢七郎『楢山節考』/ 1人称小説の〈終わり〉―村上春樹『ノルウェイの森』)

【著者紹介】
高橋修 : 1954年宮城県生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、共立女子短期大学文科教授。専門は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • きつね

    著者二十年間の思考の集積たる本書は、近代文学研究における〈終り〉をめぐる解釈のプライオリティ闘争を俯瞰し、そこに潜むイデオロギーを暴こうとするものだ。とくに『浮雲』『藪の中』をめぐる二分法的論争から、隠された前提を暴き出す手付きは見事というほかない。それに対して、「ではあなたはどのような解釈を持つのか!」と詰め寄ることは、既に〈終り〉への欲望に魅せられた者のーー文学の解釈に我こそがとどめの一撃を下したい、息の根を止めたいというーー善がり声にも似た悲鳴と区別が付かないのかもしれない。(以下コメントに続く)

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