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ホロヴィッツ・ピアノの秘密 調律師がピアノをプロデュースする

高木裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276210592
ISBN 10 : 4276210593
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
〓木裕 ,  

Content Description

目次 : ■第1章: ホロヴィッツ・ピアノの秘密を求めて / ホロヴィッツのピアノに秘められたロマン派のピアニズム / ホロヴィッツの運命のピアノ / ホロヴィッツが見せた本音 / 大ピアニストたちの嫉妬を買っていたホロヴィッツ / “ニューヨーク”は邪道? スタインウェイ戦争の時代 / コラム: ホロヴィッツ・ピアノの音を可視化する / ■第2章: かつてのスタインウェイ本社C&A部 / スケールの違いを見せつけた本社C&A部 / 巨匠時代の最後を看取った調律師の言葉 / 製造番号から紐とく巨匠たちのピアノ / 名器は感触や感覚によって作られる / スタインウェイ社の仲間たち / フランツ・モアでさえ釘を刺された、あの頃の日本 / コラム: 戦争を見たスタインウェイ / ■第3章: 調律師がピアノをプロデュースする / ピアノ調律師は絶対音感の持ち主? / レコーディング現場、コンサートステージを支える調律師 / 聴力を失ったベートーヴェンの頭の中で鳴り響いていた音は・・・ / 熱狂の嵐に包まれた浜離宮朝日ホール / サントリーホールが興奮のるつぼと化す / 究極を目指していた時代のピアニストたち / ロマン派の時代はピアノ開発の歴史 / コラム: 第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで快挙!

【著者紹介】
〓木裕 : ピアノ・プロデューサー、ピアノ技術者。ニューヨークにてスタインウェイ&サンズ本社の研究開発コンサルタント兼調律技術統括マネージャーであったウィリアム・ガーリック氏などに師事。コンサート・チューナーとして、著名アーティストのコンサートやレコーディングを数多く手掛けている。1993年より自社所有コンサートグランドピアノの持ち込みを開始。これにより、技術者とピアニストが理想とするコンサートや録音が可能となった。アーティスト・サーヴィスのステージは全国で7000回を超える。TV出演、講演等多数。タカギクラヴィア株式会社代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    調律師という立場からの鋭い指摘に、教えられることが多い。ロマン派音楽を表現するためコルトーやホロヴィッツが、どのようにしてノン・レガートを実現したか、エラールとプレイエルの違い、ヴィンテージ楽器を貸し出すスタインウェイ社のアーティストサービスの存在、ホロヴィッツがコンサートで用いたCD75の周波数特性の優秀さなど、貴重な情報を知ることができる。尤も、この著者の文章は、「スタインウェイ戦争」の時もそうだったが、輝かしい人脈や業績の披瀝と他者への批判に溢れていて、少し読むのが辛いというのも正直な気持ちだが…。

  • Fondsaule

    ★★★☆☆ ホロヴィッツ・ピアノの秘密というよりは、ほぼほぼ、スタインウェイ・ニューヨークのお話。ピアニストが調律師に求める物は何? みたいな話も教えてもらえる。

  • ゆーかり

    「音楽の友」に連載された「調律師から見たピアノと音楽」からの抜粋+加筆。ホロヴィッツの事が大変好きらしい。面白かったのは、通常は鍵盤の半分ぐらいの位置でダンパーが動き始めるが、このタイミングを極端に遅くすると発音のギリギリまでダンパーの重量が鍵盤にかからず鍵盤が軽くなる。そしてギリギリまで上がらないので鍵盤を少し戻しただけで音が消音され、ノンレガートが表現しやすい/戦争中カーキ色の小型アップライトピアノがパラシュートやトラックで最前線に届けられた/ショパン国際ピリオド楽器コンクールというのがある、など。

  • Wataru Hoshii

    「音楽の友」への連載をまとめたもの。高木さんの著作を読むたびに、調律という仕事の奥深さを知り、ピアノの歴史についての新たな視点を与えられる気がするのだが、この本も同じ。特に20世紀のスタインウェイ社の内情は興味深い。ホロヴィッツの音は、ホロヴィッツのために選ばれた楽器を、ホロヴィッツのために特別にチューニングした音。スタインウェイだからといって「あなたのピアノもホロヴィッツのピアノも同じ」ではない、ということを改めて知る。

  • 伊野

    著者がホロヴィッツ全盛期の1900年代後半にスタインウェイ・ニューヨークに調律を学びに渡米した際のエピソードやホロヴィッツの死と共に終焉する一つのロマン派の時代とスタインウェイ社の内状などについて。標準と異なるホロヴィッツのピアノの調整についての貴重な資料付き。調律師の視点から見た音楽に対する深い理解。「ルービンシュタインが弾いたピアノをホロヴィッツは絶対に弾かない」。調律は打鍵の「感触」を体で覚えることが大事なのだという。また、ショパンとプレイエル社、リストとエラール社の関係についての話も興味深かった。

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