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和泉式部

高木和子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784305706065
ISBN 10 : 4305706067
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本の歌の歴史に大きな足跡を残した代表的歌人の秀歌を、堪能できるように編んだ初めてのアンソロジー。本書は、平安時代にもっとも自由奔放に生きた女性、和泉式部の歌50首を掲載。

【著者紹介】
高木和子 : 1964年兵庫県生。東京大学大学院修了、博士(文学)。現在、関西学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    同時代の紫式部は和泉式部の歌をお気に召さなかったようだが、艶なる歌が巻頭から並んでいる。「黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき」ー和泉式部ならではの歌である。たしかに王朝歌としては恋の感情の発露が大胆であり過ぎるかも知れないが、それは想いの深さでもあるだろう。『和泉式部日記』が如実にそのことを物語る。日記とはいうものの、語り方はフィクションのそれであり、情趣もひときわに深い。思えば和泉式部は恋に自らを投入していったのではあるまいか。すなわち、和泉式部という共同幻想を造り上げたのである。

  • 新地学@児童書病発動中

    どうしてこのような歌が詠めるのだろうか。ただただ圧倒される。情熱そのものを言葉にしたような和泉式部の歌は、永遠に新しい。1000年以上の時を超えて、読み手の胸の一番深いところに飛び込んでくる。調べが整っていて読みやすいので、読んでいると心地良い日本語のリズムを感じる。技巧をあまり使わないので、一読してすぐに意味が分かることが多い。この分かりやすさ、読みやすさも彼女の歌の人気の理由だろう。自分の感情を率直に真っ直ぐに表現する姿勢がたまらなく好きだ。時代も国も違うが、私の好きな米の詩人ホイットマンに似ている。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #和泉式部 #和歌 黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき #返歌 黒髪が肩まで伸びで枝毛なりパーマかけた後やっぱりおかっぱ #短歌 小倉百人一首では、56.和泉式部あらざらむ この世のほかの 思ひ出にいまひとたびの 逢ふこともがな。今昔秀歌百選では、35,もの思へば澤のほたるもわが身よりあくがれ出づるたまかとぞ見る(後拾遺歌集巻二十)選者:高池勝彦(辯護士)

  • 夜間飛行

    師宮との間に交わされた贈答歌はどれも魅力的だ。《世の常のことともさらに思ほえずはじめてものを思ふ朝は》や《偲ぶらんものとも知らで己がただ身を知る雨と思ひけるかな》など、後朝や長雨によそえる男の気持に寄り添い、二人の愛の世界をさらに増幅させる言葉をとっさに紡ぎ出す懐の広さ。《世の中に恋といふ色はなけれども深く身にしむものにぞありける》…何という事もない歌のようでいて、身、つまり身体の感覚になぜか惹きつけられる。《瑠璃の地と人も見つべし我が床は涙の玉と敷きに敷ければ》など、孤独を見つめた歌も異彩を放っている。

  • ピロ麻呂

    (マイベスト)黒髪の 乱れも知らず うち臥せば まづかきやりし 人ぞ恋しき  髪の乱れも気にせず臥せっていると、かつて私の髪を掻き撫でてくれた貴方が恋しくてたまらない。

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