Product Details
ISBN 10 : 4762967548
Content Description
【序章より】
本書は、中国神話の構造を論じた第一部と、民間の宗教者である巫の特徴を論じた第二部との、全二部から構成されている。(中略)本書では、ある神について、先史時代にまで遡ってそれを信奉したであろう民族や部族を探求することはしない。あくまで文献が書かれた先秦時代を対象とする。また、それぞれの神話群の中から、特定の幾柱かの神々のみを取り出して比較する比較神話学が抱える問題を回避するため、より普遍性があると考えられる、神の持つ役割や機能的側面について考察していく。そうすることで、この時代の神観念を理解し、他の地域の神観念と比較する上での土台となる枠組みが得られると考えるからである。
本書第一部の考察対象である神とは、上帝や天のような至上神の下位に位置し、至上神と地上の人々との間で媒介として機能する存在である。第一部では、神の持つこうした仲介者としての役割とその性格の多様性を考察する。(中略)次に、第二部では、「神」の役割が後退した漢代以降に、人々と神々との媒介者・仲介者となった「巫」について検討する。
【著者紹介】
高戸聰 : 1977年生まれ。山梨県出身。東洋大学中国哲学文学科卒業。同大学院文学研究科修了。その後、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。東北大学大学院文学研究科助教を経て、福岡女学院大学人文学部現代文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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