Books

開発主義の時代へ 岩波新書

高原明生

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004312536
ISBN 10 : 4004312531
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

文化大革命の嵐が過ぎ去り、中国は新たな試練の時代を迎えようとしていた。疲弊しきった経済をどう立て直すか。雌伏の時を乗り越え、厳しい権力闘争を勝ちぬいた〓(とう)小平が、改革開放に向けて舵を切る。計画経済から市場経済へ。社会を根底から変える大転換が始まった。中国台頭の起源をさぐり、その道すじをたどる。

目次 : 第1章 革命から発展への転換 一九七二‐一九八二(急進主義と開発主義―文革後半の葛藤/ 「二つのすべて」か実践か―イデオロギー闘争の継続 ほか)/ 第2章 改革開放をめぐる攻防 一九八二‐一九九二(自主独立外交の模索/ 改革と開放の進展と停滞 ほか)/ 第3章 社会主義の中国的変質 一九九二‐二〇〇二(南方談話と朱鎔基改革/ ナショナリズムの台頭 ほか)/ 第4章 中核なき中央指導部 二〇〇二‐二〇一二(科学的発展観の提唱/ 党内論争の噴出 ほか)/ 終章 超大国候補の自信と不安 二〇一二‐二〇一四(第一八回党大会と習近平政権の成立/ 習近平政権の内政面での方向性 ほか)

【著者紹介】
高原明生 : 1958年神戸市生まれ。1981年東京大学法学部卒業。サセックス大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専攻は現代中国政治

前田宏子 : 神戸市生まれ。1996年大阪大学法学部卒業。1999年京都大学大学院法学研究科修了。現在、PHP総研国際戦略研究センター主任研究員。専攻は中国外交・安全保障政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    このシリーズの最後の巻でつい最近、すなわち習近平政権のところまでの状況を書いています。文革の時代から後は、ケ小平が権力を握り計画経済から市場経済へと改革を進めていきます。これだけ広く人民も多いとすぐ権力闘争になるような感じがします。天安門について書くとそればかりになるのであまり書かれていませんが正解でしょう。どちらかというと経済的な側面を中心に見ています。シリーズの6冊目がまだ出ていませんがぜひ出してほしい気がします。

  • 1.3manen

    精神汚染の表れは、拝金主義に汚職蔓延、社会主義批判、西洋崇拝主義(67頁)。ケ小平の韜光養晦(とうこうようかい)政策は、能力を隠し、低姿勢を保って時を待つというもの(104頁)。用心深い。ケ小平理論の社会主義と市場化の矛盾(118頁〜)。彼の死は、共産党権力の正統性を体現していた革命世代指導者の退場を象徴(122頁)。‘05年中国のジニ係数は0・40を超えていた。汚職腐敗や権力濫用に加え、所得格差も拡大(162頁)。暴動ライン越えだ。

  • masabi

    【要望】中国政治史を1972〜2014まで扱う。シリーズD。【感想】参考文献の二冊目。市場経済の解放とともに急速に発展した中国は社会主義から開発主義とナショナリズムを戴くことになった。共産党の独裁とは言え、指導者個人や属する派閥によって重視する点や政策が異なるのが興味深い。急ぎ足で読んだので再読したい。

  • skunk_c

    シリーズ最終巻。1972年から習近平政権までを対象にしている。政治中心で経済はあまり触れていないと著者が言う割には、経済政策の揺れ動きについて結構詳しく書いている。史上最大規模の「開発独裁」による経済発展というのが、市場社会主義の本質か。ただし独裁は個人でなく共産党であるため、ケ小平という強力な指導者のあとは、その継承にに様々な問題が起こっている。残念だったのは、国内の不満をそらすための対外強攻策という指摘がありながら、国内の問題(環境・地域格差など)について表面的な記述しかないこと。また文化はほぼ捨象。

  • coolflat

    1972年から2014年までの中国の歴史。前半はケ小平、後半は胡錦涛、習近平の歴史。メモ。中国語の「領導」と「指導」について。日本では「領導」を「指導」と翻訳する時があるが、意味が全く違う。甲が乙を「領導」すると言った場合、甲は乙に対して指導命令権を持ち、乙は甲に服従する。だが甲が乙を「指導」する場合は、甲は乙に単なるガイダンスを施す権限を持つのみであり、そこに命令ー服従関係は存在しないのだと。ポイントは中国では党が国家を「領導」するという事。具体的には党が国家の政策と人事を実質的に決めているという事だ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items