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ISBN 10 : 4000616641
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新潟県に生まれ、鮮烈な詩と画作を遺して胃ガンにより夭折した田畑あきら子(一九四〇‐六九)。母校武蔵野美術大学の図書館司書として勤めながら、詩人吉増剛造ら若い芸術家たちと交流し、短い青春を生き抜いた。その作品は、後に美術評論家洲之内徹に見出されて話題を呼んだが、彼女の名を知る人は少ない。しかし没後の五〇年余、折に触れ引き寄せられる者があらわれ、展覧会が開催されてきた。遺稿集やノート、手紙、作品と向き合い、対話し、繊細な筆致で、未完の生を描き切ったあきら子の内奥にわけ入る評伝。
目次 : プロローグのまえに 波音/ プロローグ 未完のまま/ 第1章 田畑酒や/ 第2章 巫女的な/ 第3章 図書館司書/ 第4章 投函されなかった手紙/ 第5章 卵が七つ並んで/ 第6章 余命/ 第7章 ゴーキーがわかった/ 第8章 遺稿集。洲之内徹と蒲原平野/ 第9章 つくりかけのリーフレット/ 第10章 ―不争。虚心/ 第11章 雪/ 第12章 顔のない顔/ 第13章 火だるまのなかの白い道/ 第14章 落書き/ 第15章 縁起/ エピローグ 中間をゆく
【著者紹介】
駒村吉重 : 1968年生まれ。ノンフィクション作家。2003年『ダッカへ帰る日』(集英社)で第1回開高健ノンフィクション賞受賞。2007年『煙る鯨影』(小学館)で第14回小学館ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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